毎年、5月の2週間に渡って開催される、
世界文化遺産にも登録されている、コルドバの「パティオ祭り」。
人気のサンバシリオ地区で、
そのお祭りの期間外も見学できる「dePatios」というルートがある、
という記事を書きましたが、
一年中無料で見学できるパティオもありますので、
今日はそちらを紹介します。
可愛いパティオで有名な サン・バシリオ(San Basilio)地区
サン・バシリオ地区は、アルカサルがある地区で、
Alcázar Viejo(アルカサル・ビエホ)地区とも呼ばれています。
メスキータにも近く、
観光にもとても便利。
たくさんのパティオの中で、
可愛いパティオが集まっている地区としても有名で、
5月の「パティオ祭り」時はいつも長い列が出来ています。
San Basilio 44(旧住所50)
まず、こちらは、
サン・バシリオ44番地。
以前の住所表記では50番地だったので、
入り口には二つの番号が書いてあります。
番号を目印に向かっていると、
このような写真入りの看板が出ているのですぐにわかります。
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そして中に入ると、
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今の時期はお花の種類が少なくなってきていて、
春のような華やかさはありませんが、
シンプルで洗練された感じで素敵。
こちらのパティオは以前は住居でしたが、
今はパティオを囲む部屋は、全てお店になっています。
可愛い手作りのコルドバらしい小物がたくさんあるので、
パティオ見学ついでにお気に入りのお土産を探してみてください。
Inmaculada Alarcón
こちらは、アバニコ(扇子)中心のお店。
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一つ一つ、全て職人さんの手作り。
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可愛いパティオの鉢植えのお花をイメージしたマグネットや、
その他の小物もオリジナルです。
Cueros de Córdoba
そして、こちらは、
レザークラフトのお店。
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お店が工房も兼ねているので、
作家さんが実際に造られているところも見学できます。
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レザーを使った様々な小物や装飾品。
アバニコ(扇子)のマグネットもスペインらしくてかわいい。
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店内には数えられないほどの種類のレザーを使った製品が並んでいて、
丁寧に、時間をかけて造られているのが伺えます。
Esencia de los Patios
そして、フレグランスのお店。
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「パティオのエッセンス」というお店の名前の通り、
パティオからインスピレーションを受けたという香りを、
パティオの思い出とともに持ち帰ることが出来ます。
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こちらもショップのオリジナル商品で、
パッケージもパティオの写真が使われています。
Asociación de Amigos de los Patios Cordobeses
そして最後は、
パティオの入り口にあるお店。
「コルドバのパティオの友の会」が運営されていて、
売り上げの一部を恵まれない子供たちに寄付されています。
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店内には、
コルドバのデザイナー&職人さんたちが作った、
たくさんのコルドバに関する小物が並んでいます。
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装飾品、アクセサリー、ハンドクリーム、ガイドブック、扇子、絵本、人形 etc…
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こちらの、
コルドバのモニュメントや街角の写真を使って作られた、
マグネットやコースターもオリジナルで可愛い。
他のお土産屋さんでは見かけません。
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こちらは、オリジナルのレシピブック。
「コルドバの郷土料理」編には、
サルモレホ、フラメンキン、ラボ・デ・トロ、コルドバのパイケーキ、ガチャスを始めとする、
26の料理のレシピ。
そして「Tapas」編には、
12のスペインを代表する料理のレシピがスペイン語と英語で載っています。
コルドバ料理についてはこちらを♪ ↓
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そして、
「日本からインスピレーションを受けて作った」という、
四つ葉のクローバーとトンボをモチーフにしたアクセサリーも。

「日本のイメージで作ったんだけど、日本人の皆さんはあまり買ってくれないのよー」と、ちょっと悲しそうだった作家さん。
気に入った人は是非買ってあげてくださいね!
どれも、地元のアーティストさんたちが心を込めて制作されているのがわかる、
温かい作品ばかり。
そして、本当にコルドバならではの商品ばかりなので、
手作りのコルドバ土産を探している方は、
中途半端なお土産屋さんで買うより、こちらのお店で買うのをおすすめします。
San Basilio 20
そして、もう一つの、
サン・バシリオ地区の無料で見学できるパティオはこちら。
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先ほどのパティオのすぐ近く。
こちらにも「OPEN」の看板があります。
中に入ると、
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コンパクトですが、
きれいにお手入れされたパティオが。
こちらのパティオは、
現在も個人のお宅で実際に住んでいらっしゃるので、
窓から覗く家の中の様子などからも生活の一部に触れることができます。
そして、
時間帯にもよりますが、
オーナーさんがパティオにまつわる歴史や、
植物の名前、育て方など、お話を気さくに話してくださいます。
また、
コルドバの特産品であるシルバー細工のショップ&工房も兼ねているので、
そちらも見学&購入が可能。
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こちらも人が少ない時は、
デザイナーさんに銀細工にまつわるお話を聞くことができます。
サン・バシリオ地区 無料パティオのオープン時間
一年中、無料で見られる二つのパティオ。
どの季節に来られても見学できるので、おすすめなのですが、
ひとつ注意していただきたいのがオープン時間。
一応、月ごとにオープン時間が出るのですが、
変更されることもしばしば。
お天気が悪く、あまり人がいない時は早く閉めたり、
逆に人が多いと、時間を延長したり、午後もオープンしたり…といろいろ。
実際に私も何度か、
「今日は人が来ないから、早く閉めるのよー」
「今日は午後も開ける予定なのー」
と言われたことがあります。
ですので、
まず無料パティオに行ってみて閉まっていたら、
また無料パティオでは物足りなければ、
「dePatios」のチケットを購入し、有料のパティオを見学するというのがいいと思います。
また時間外でも空いている可能性がゼロではないので、
とりあえず、最初に無料パティオを訪ねてみてください。
このサン・バシリオ地区には、パティオ以外に、
玄関や窓にお花が飾られたレストランやバル、
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そして、こんな壁アートもあるので、
是非行ってみてくださいね♪
住所:Calle San Basilio 44 & 20
オープン時間:11:00-13:00(11月)



