今日は、スペインのクリニックや病院で、
実際に診察を受けた時の面白体験?です。
病院に行くときは、不安で、出来たら行きたくないのは皆共通だと思いますが、
海外なら、なおさら。
幸い、私の場合、
誤解や問題などはなく、
今から思うと笑い話になる程度の体験なのですが、
日本ではあり得ないことの連続で、文化の違いを感じます。
長い間、苦しんでいた胃痛の理由
スペインに移住して2年目。
突然、理由がわからない胃痛に襲われるようになりました。
毎日、お昼ご飯を食べた1.5~2時間後に、酷く痛み出し、
それが1時間ほど続いて治まる。
だんだん、お昼ご飯を食べるのが億劫になるほど。
本当に激痛だったので、かなり不安になり病院へ行きました。
先生は年配で、ちょっと難しそうなひと。
症状を説明した後、「ここに横になって」と結構、冷たい感じ。
診察中も、言葉がわかりづらく、反応が鈍い私に全然優しくない。
そして、ラジオグラフィーみたいな検査をした後、
「日本人は熱いお茶を飲むから、こういうことが起こるんだよ。
だから、もう熱いお茶をのまないように!」
と言われました、苦笑いしながら *_*
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えっ!? お茶…?
まー、スペイン人はコーヒーでも何でも、
「熱い」って言っても、私たちからすると、それほど熱くなく、
カフェでも「muy muy caliente(すごくすごく熱い)」のものをと頼んで、
普通に熱いぐらいのが出てくるので、
確かにスペイン人と比べて熱いものを飲んでいるのかもしれませんが、
それが理由!?
しかも私は、普段からそんなに熱いものを飲んでいないし。
結局「心配だったら胃カメラを」と言われたのですが、
胃カメラ初心者で、この医者には…と思ったので、
帰国した時に、日本の病院へ行きました。
飛行機の中であの激痛はつらいので、
機内食も全部断って。
ちなみに検査結果は「きれいな胃ですね~」でした。
そして、その後、バルセロナに引っ越したら、
何事もなかったように、すっかり治りました。
結局、胃には異常がはなかったのですが、
精神的なものだったんでしょうね。
マラガ生活でいろいろ考えることがあったので。
これについては、また機会があれば別のテーマで書きますね。
皮膚科の診察時間の90%は日本話だった
続いては皮膚科に行ったときのこと。
先生はかなり年配の方。
診察室は本と装飾品で溢れていました。
結局、乾燥が原因でかぶれている様になっていたみたいで、
大したことはなく薬を塗れば1週間もすれば治るとのこと。
診察も早く終わり、安心して帰れると思ったものの、
そこから、日本についての質問攻めにあいました。
日本の文化と歴史が大好きなようで、
たくさんあった本の、いくつかは、日本に関する本でした 。
そして、それを一冊ずつ出してきて、説明が始まり、
なかなか逃げられなくなって最悪。
刀の置物もあり、自慢気に見せていただきました。
私がその日、最後の患者だったらしく、
受付をしていた奥さんも「終わりましょ」と言っているのに、
それでも話し続けている先生。
そして、
「もっと話したかったよ~」と渋々開放?してもらい、
医者に行っていたということを、すっかり忘れてしまうところでした。
映画に出てきそうな眼科の診察室
そして眼科。
こちらも先生は、地元の名医らしく、かなり年配で、
診察室が強烈でした。
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ここは、どこ???
映画に出てくる、暗くて古い、もので溢れる研究室みたいな感じ。
足の踏み場はあるのですが、とにかく物が多くて。
本棚の本は勿論、机の上にも高く積み上げてあるほか、
置物とか、検査のための機械とか…。
そして、その機械が古い。
飾りとしてはアンティークでお洒落?ですが、
視力を測るのに、掛けなければならないメガネが骨董品みたいで重すぎて、
途中で耐えられなくなるほど。
外した後は、しっかり型がついて赤くなっていました。
先生も髭を長くはやして個性的な風貌。
なんだか、タイムトリップしたような不思議な気分でした。
歯科の診察が早くてびっくり
オランダにいるときに、歯の詰め物が取れてしまい、
スペインに戻り、すぐに歯医者さんに行きました。
もちろん、スペインも私にとって外国なんですが、
長く住んでいるので、システムも人のタイプもわかっているので、
日本以外の外国にいると、やはり自分の国であるかのように安心してしまうんですよね。
人も同じ。
スペイン以外の国でスペイン人に会うとホッとする。
これは日本人に会うより、安心するかもしれない。
というのも、日本人だと、海外で他の日本人とは喋りたくないオーラが出ている人が、
いるんですよね。
目で「話しかけないで!」と無言で訴えている、みたいな。
スペイン人だと、そんな心配もいらない。
オランダで思い出しましたが、フェイスブックに、
「アムステルダムに住むスペイン人のコミュニティ」があって、
そこで、みんな色々質問したり、モノを売買したり、仕事を頼んだりしているんですが、
とてもいい雰囲気で、みんな助け合っています。
羨ましいなといつも思っていました。
と話はズレましたが、
歯医者さん。
スペインで初めて、その時に歯医者さんに行きました。
歯の詰め物が取れたことを伝えると、すぐに治療が始まりました。
取れたところに、すぐに詰め物を入れ、あっという間に治療完了。
実は取れた詰め物は、
上から被せてあるものでした。
なので、型を取って、型ができるまで1週間ぐらい待って、
もう一回行って、型を被せて…と想像していたので、
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何? もう、終わったの?
って感じ。
そんなだから、高さとか噛み合わせのチェックも一切なく、
詰め物が取れて開いていた穴を埋めときましたーって感じでした。
治療費も安く、10分ぐらいで終わったので、
こんなだったら、スペインで歯医者に通うハードルも低くなったなと思っていました。
それから何不自由もなく過ごしていたのですが、
時間が経って、ちょっとしみるときがあるようになりました。
そして、今回、日本で歯全体のチェックに行ったのですが、
見るとすぐに「ここ、やり直しておきましょう」と言って、
即再治療をしてくださいました。
やはり、きちんと詰めてないので放っておくとしみてくるみたい。
そして、高さが合っていないので、よく噛めないと胃腸にも影響を及ぼすと。
海外の歯医者さんは、日本の歯医者さんの治療あとを見て、
その技術に驚かれる…という話をよく聴きますが、
やはり、そうなんでしょうか。
マラガに住むお友達は、
フィンランド人経営の歯医者さんに行って、結構複雑な治療をしてもらい、
丁寧で良かったと言っていました。
だから、もちろん歯医者さんによるのでしょうが、
いろいろな話を総合すると、
緊急でないのであれば、日本の歯医者さんに行きたいと思っています。
まだ婦人科での体験話やお薬のこともあるのですが、
長くなってしまったので、ここで一旦切りますね。
続きは次回に!