「警戒事態」（Estado de alarma）宣言が出されたスペイン。
基本的にスペイン全土で、緊急時・必要があるとき以外の外出・移動を制限するということなので、観光する人はいないと思いますが、
バスに乗るときのルールが変更になったり、ビーチも閉鎖になっていますので、
情報を記しておきます。
3月14日 在スペイン日本大使館からのメールより
◆本日、１０時半より臨時閣議が行われ、「警戒事態」（Estado de alarma）を宣言する政令が発出されました。２１時よりサンチェス首相が記者会見を行い、同宣言に係る具体的な措置につき発表しました。
◆【移動に係る措置】食糧・その他医薬品等の入手のための移動、医療機関への受診のための移動、職務履行のための職場への移動等を除く、（不要不急の）全ての移動を制限する措置が発表されました。ご注意下さい。
◆【商業施設等の一時的閉鎖に係る措置】本日より、マドリード州にて、スーパー等の食料品店、薬局等以外の商業施設を一時的に閉鎖するとの措置がとられている他，その他の複数の州でも同様の措置がとられておりましたが、上記「警戒事態」宣言により、スペイン国内全体にて、同様の措置が適用されることとなります。
◆３月１４日、１４時３０分のスペイン政府の発表によれば、スペイン全土の感染者数は累計で５，７５３人（死亡１３６人）。本日の感染者数の増加は１，５４４名となっており、前日比＋３６．７％と引き続き感染者数の伸びが大きくなっております。
スペイン全土でこのようになっていますので、
旅行で滞在されている人も、十分お気を付けください。
マラガのバス（EMT)のルールが変更
通常は現金、もしくはバスカードで乗車ができるマラガのバス。
感染予防のため、現金払いができなくなりました。
なお、バスカードはキオスクやタバコ屋さんで販売。
チャージも可能です。
また、バスへの乗り降りですが、
通常は前のドアから乗り、真ん中（または後ろ）のドアから降りていますが、
前のドアはクローズ。
真ん中のドアから乗り、ドライバーの後ろにチェックインの機械があります。
マラガのビーチが閉鎖
また、マラガのビーチが、
土曜日から閉鎖されています。
日本では、閉ざされた空間でなければ、例えばお花見も（やり方によっては）問題がない、
という専門家の意見もあるので、ビーチでリラックス自体は悪くはないのかもしれません。
毎年 混雑する3月のマラガのビーチ
ただ、この時期のマラガのビーチは大変、混雑します。
3月も中旬となれば、
初夏のような天気の日も多くなり、
短い冬の間、太陽を待ち焦がれてた人たちが、皆ビーチに向かいます。
もちろん、特に北ヨーロッパからの旅行者、
そして移住者も楽しみにしています。
あまり海に行かない私でも、
2月中旬から3月にかけて、海岸沿いのカフェやバルに行きたくなるほど。
1日中ビーチで過ごす マラガの人たち
そして、ビーチでの過ごし方も、日本とは異なり、
大概は大家族または、友達グループ、つまり大人数で、
朝から晩まで一日中、過ごします。
パラソルや、下にひくござ、タオルはもちろん、
食べ物、飲み物、フルーツやデザート。
そして、椅子、CDデッキ、机やソファーまで持って来る家族もいます。
パーキングから砂浜に歩いている家族を見ていると、
本当にリビング一式を運んでいるようで、
それを見て、いつも「引っ越し」と呼んでいます *_*
そして、人と人との距離感が近い。
これはビーチだけのことではありませんが、
日本人のように、ある程度距離を開けて等間隔で座っていくという感覚がなく、
えっ、なんでそんなに近いの？
という距離のところに座って来られたりするのが普通。
そして、そこで食べたり飲んだりする。
やはり、拡散の危険が大きいかもしれません。
閉鎖されたマラガのビーチは？
閉鎖されているのは、マラガ市内だけではありません。
マルベーリャ、エステポナ、ミハス、ベナルマデナ、トロクス、ネルハ、フエンヒローラ、ベレス・マラガなどのマラガ県のビーチ。
スペインで一番、感染者が多いマドリードから、
多くの人が南に向かって脱出？してきているという報道もあるので、
大勢の人がビーチに集まることがないようにするためにも、いい対策かもしれませんね。
まー、ビーチが閉鎖されていなくても基本、外出をひかえて家にいるということなので、
本来なら、そんなに大勢人が集まることがないはずですが。
ビーチが生きがいのようなものなのにビーチへ行けない…
そんなマラガの人たちのことを思うと悲しい。
本当に一日も早く、平常に近づくことを祈るばかりです。
＊＊＊こちらに記載しています情報は予告なく変更になることもあります。ご了承ください＊＊＊
