コロナ禍のなか、日本からスペインへ

スペイン移住・生活

「去年1年間に航空会社を利用した人数は、前の年と比べて国内線56% 国際線81%減少」という記事を読みました。

そうですよね。
旅行者がほぼゼロということですからね…。

そのうえ、ビジネス関係や移動可能な海外永住者も、100%必要でない限り、移動を控える人が多いと思うので、国際線の便数が減って当然です。

私が日本からスペインへ戻ってきたときも、飛行機はもちろん、空港バスや空港内なども含め、今までとは全く異なった移動となりました。

飛行機の便減少&時間変更

私がスペイン(マラガ)-日本を往復するとき、よく利用するのはエールフランスかKLM。
個人的にはKLMが好きなのですが、エールフランスの方が割安の時が多く、復路(日本-スペイン)のパリでの乗り継ぎ時間に余裕があるのでマラガへ帰るには便利です。

それが今回は、欠航になっていました。
幸いKLM航空は運航していたので良かったのですが、スケジュールが大幅に変わっていました。

通常は日本の午前中に出発、アムステルダム・スキポール空港で1時間半ほどの乗り継ぎ時間があり、夕方~夜マラガに到着というスケジュールなのですが、今回は、なんと深夜出発。

ただ、いつもアムステルダム1時間半乗り継ぎが忙しく駆け足だったので、このスケジュールの方がありがたく、また、マラガ到着時間がお昼過ぎだったので、個人的にはこのほうがよかったです。

コロナ禍で料金はどれくらいかなと思っていましたが、片道でしたが、決して安くはありませんでした。

空港バスが運休

日本の家から空港まではいつも、空港バスを利用しています。
しかし…、予想通り、最寄り駅から出ている空港バスが運休になっていました。

電車でも行けるのですが、乗り継ぎがあるので、重いスーツケースがあると不便。
空港バスは直行なので便利なのですが、今回は、そのバスが運休になっていたので、運休になっていないバスが出ている他の駅まで電車で行って、そこから別の空港バスで行くことになりました。

その駅からは運休にはなっていなかったのですが、やはり本数は少なくなっていました。
そして、深夜発の飛行機に乗るため、最終の空港バスだったので「満席で乗れなかったら?」などと、少し心配をしてみたりしましたが、スペイン人女性と日本人男性のカップルと私の3人だけで、がらがらでした。

今までに見たことがないような空港の雰囲気

そして無事、空港に着いたわけですが、当然と言えば当然ですが、あんな活気がない空港は初めてでした。

深夜ということも関係していたと思いますが、何せ私が乗る1便のみしか運航していなかったので、広い空港に本当に限られた人数だけしかいませんでした。

チェックインカウンターの足元には、ディスタンスを守るようにという貼り紙が。

そして、当然閉まっているお店にはところどころに貼り紙が貼ってありました。

待合ロビーも、がらんとしています。



今までで一番すいていた機内

そして、嘘のように人がいない機内。
もちろん、こんな光景は初めてだったからか、ビジネスで移動して普段は写真を撮らなさそうな人も機内の写真を撮っていました。

この時期は、14日間隔離はなかったというものの、ヨーロッパの国籍所有者か、居住権があるひとのみEUに入れる状況だったので、限られた人だけが移動しているので当然ですよね。

日本人も数人見かけましたが、ほとんどがヨーロッパ人という印象でした。

普段ならこの状況、乗客としては「ゆったり寝て旅行できる」と喜ぶのでしょうが、やはり緊張感が走っていたし、話している人もいないし、立ち上がる人もほとんどいないので静かすぎて、不思議な感じがしました。
客室乗務員の人たちも、距離を保ちながら最低限に動かれていました。

食事は普通通りにいただきましたが、食事と食事の間に配られたのがこちら。

長旅の間に、お水などを頼まなくても(配らなくても)いいように、ミネラルウォーターや炭酸飲料、クッキーなどが入った、バッグ。

実際、立ち歩かなくてよかったので助かりました。

ただ、お水を全部飲めなくて、長旅だから取っておきたいな、でもアムステルダムで乗り継ぎ時に没収されるなと思いながらも、ぎりぎりまで持っていると、なんとアムスの空港ではお水のペットボトル持ってコントロールを通れるようになっていました。

(ちなみに日本では、今はどうか知りませんが、この旅の時点ではダメでした)

アムステルダムの空港で人が多いのにびっくり

アムステルダムには早朝に着いたのですが、まず驚いたのは人が多いということ。

もちろん、みんなマスクをしているし、距離を保ってという貼り紙がしてあるし、いつもとは違いましたが、日本で本当に人がいなかったので、人の多さにびっくり。

EUへの入国、パスポートコントロールにも、そこそこ人が並んでいましたが、いつものようにスムーズでした。
そして、先ほども書いたように、ミネラルウォーターのペットボトルの持ち込みがOKになっていました。

そして、そして、もっと驚いたのが、なんと…。

アムステルダムーマラガの飛行機が、ほぼ満席だったということ。

ほぼ全員がオランダ人。
このころは、ヨーロッパ内の移動はまだ今のように厳しくはなかったので、マラガに家を持っているひとたちが、みんな移動していたんですね。
子ども連れの家族もいました。

マスクはしていたものの、エコノミーでは隣の席との間はほとんどなし。
コロナ発生以来、知らない人と長時間(3時間)近い距離にいたのは初めてで、少し緊張しました。

そしてマラガ空港に到着する直前に、スペインに入国時に健康について記入しなければならない用紙が配られました。

この時点では、乗客は渡航前に専用ページか専用アプリから保健省指定フォームに健康状態を記入する必要がありました。
そして、その後送付されたQRコードを、スペイン到着時に示すというシステムです。

スペインの日本大使館から送られてくる情報で、それを知っていたので、私は日本で出発前に済ませていましたが、念のためにと、配られていた用紙をもらって記入することにしました。



マラガ空港では長蛇の列

そしてマラガ空港に着くと長い列ができていました。

写真が思いっきりボケていてごめんなさい(*_*)
イメージがわかるように、小さく載せておきます。

ただ、事前にQRコードを取得しているひとは別の列があり、そちらは通常の列と比べて人が少なくてほっと安心。

…したのも、束の間。

順番が近づいてくると、突然、大きな声で係員さんが
「機械が故障したので、紙の用紙に記入してください」とのこと。

(*_*)

私は、長年この国に在住しているカンで、念のため紙をもらって記入していたので、その旨を伝えると
「でも並びなおして」
と言われてしまいました。

(*_*)

そして、再び並びなおして、ようやく入国することができました。
特に、質問されたりという健康チェックはなく、用紙を提出するだけ。

荷物を受け取って、空港の出口に向かうと、いつもは迎えに来ている人たちで溢れているのに、誰もいない。
そもそもスペイン人がほとんど乗っていなかったので迎えに来る家族もいないかと思いますが、乗客以外は空港内(到着口)に立ち入り禁止になっていました。

また空港内外にあるショップやバル、スタバなども、閉まっていて、日本の空港で受けた印象ほどではありませんが、やはりいつもとは違う光景がありました。

マラガ空港から市内までの空港バスは、平常通り(のちに一時的にルート変更になりました)運行、タクシーも乗り場にいつも通り、たくさん止まっていました。

…という、コロナ禍での日本からスペインへの移動でしたが、そのころは、年が明けて3月になったこの時点で、まだ今のような状況が続いているとは思っていませんでした。

現在、スペインではワクチンの接種も始まり、都市ごとのロックダウンなので少しずつ新規感染者数が少なくなってきていると伝えられていますが、油断はできません。

この状況の中での移動、国内外に関わらずたいへんですが、どうぞみなさん、お気をつけてお過ごしください♪

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*記事は昨年の様子です。今移動される場合は、日々状況が変わってきていますので最新情報をご確認ください。
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