アンダルシアを旅行する場合「まず直行便で日本からスペインに入って、そして国内移動する」と考えるのが一般的かもしれません。
始めて旅行する国の場合「直行便がなければ不便だ」と考えがちかもしれませんが、実はそうでもありません。
日本でも、直行便で成田に着いたとしても、そこからの移動が大変な場合があります。
スペインの南部に位置するアンダルシアの場合も同じです。
そこで、日本から南スペインへの便利な移動方法を紹介します♪
イベリア航空直行便でマドリードへ
日本-スペイン間には、スペイン在住日本人も運航を楽しみにしていた、イベリア航空の成田-マドリード直行便があります。
(現在は、ご存知のように、新型コロナウイルスの影響で欠航になったり、スケジュールなどが変更になったりしています)
確か、私が初めてスペインに来た少し?前まではまだ直行便があったのですが、その後一時なくなり、再び2016年に運航開始。
当時は週3便だったのが、2019年以降は週7便に増便されました。
そんな中、コロナで今のような状況になり、本当に残念。
私がマラガに引っ越してきた2007年の時点では日本-スペイン直行便がなく、スペイン国内に入るにはヨーロッパの主要都市で乗り継ぐのが一般的でした。
2016年までの間、そしてその後も、何度か直行便ができるという噂が飛び交いました。
特に成田‐バルセロナ便ができるという噂はスペインの新聞でも報道されたほど。
最初、新聞で見た時は、新聞に載っているんだから!と期待していましたが実現せず、2回目以降はまたか…って感じで、諦めるようになっていました。
一度マラガの地元の新聞に、大阪-マラガ便開通か?と乗っていたときも、そんなわけないだろうと思いながらも、ちょっと期待していましたが、残念ながら、今現在、ありません *_*
そんなこんなで、イベリア航空の直行便運航は、日本とスペインの距離が縮まるとても嬉しいニュースでした。
イベリア航空の直行便の便利なところ
その直行便ですが、成田へのアクセスが便利で目的地がマドリードの人にとっては、断然便利。
乗ったことがある人は、みなさん感じられたと思いますが、乗り継ぎ便は、単に「一度だけ飛行機を乗り換える」というだけではなく、思ったより体力が消耗します。
列車やバスと違い、飛行機の乗り降りは時間もかかるし、それまでにパスポートコントロールを通らなければならなかったり、荷物チェックをしなければならなかったり。
私はいつもPCやカメラ、iPadを持っての移動なので、荷物の出し入れだけでもかなり疲れてしまいます。
また、乗り継ぎの時間が、タイトでも焦るし、長すぎても待っている間に疲れてしまう。
空港内のターミナル間の移動も広い空港になればなるほど、大変ですよね。
私は、時々、アムステルダムに滞在し、そこから直行便で日本に帰りますが、2時間ほど前に空港に着いて、飛行機に乗れば、降りたら日本!という便利さを実感します。
ですので、成田まで便利で、マドリードに滞在する人にはイベリア航空の直行便を強くおすすめします。
そして、イベリア航空はスペインの航空会社なので、飛行機に乗った瞬間から、スペインの空気が感じられるので、スペイン好きの人にとっても嬉しいですよね。
スペインへ旅行に行く人のほとんどは、スペインに興味がある人でしょうし、スペイン語勉強中の人にとっても、飛行機の中でスペイン語を聞いたり、話したりできるのでテンションが上がるのは間違いなしです。
また、特に帰りですが、飛行機に乗ってしまえば日本語が通じるし、到着すると日本(成田)なので、安心という人も多いかもしれません。
旅慣れている人にとっては、あまり関係ないかもしれませんが、もし私の母が一人旅でスペインに来るのなら、直行便で来てもらう方が安心です。
イベリア航空の直行便の不便なところ
逆に不便なところは、アンダルシアが目的地の場合、マドリードからアンダルシアまで電車(やバス)に乗り継いで移動しなければならないこと。
電車に乗っている時間は、目的地にもよりますが1時間40分から3時間ぐらいとそんなに長くはないのですが、やはりスーツケースを持っての移動が大変だと思います。
土地勘がないと迷ってしまうかもしれないし、不安にもなりますよね。
マドリードに何泊かして、その後アンダルシアに移動する場合は、価値があるかもしれませんが、スーツケースを持って、直接アンダルシアに来る人には、あまりお勧めしません。
また成田までのアクセスが悪い人も同じ。
こちらは日本国内なので、言葉の問題などはないでしょう。
ただ、例えば私の場合、関空までは空港バス1本なので、重いスーツケースを持って移動する必要がありませんが、成田まで行こうと思うと、たいへんです。
そうなると、関空から出ているヨーロッパの主要都市などで乗り継ぐ便の方が断然便利なのです。
ヨーロッパ主要都市を経由してマラガ空港へ
これは、アンダルシアに限らず、スペインの各地方都市でも同じ状況だと思いますが、日本の最寄り空港から目的地の最寄り空港まで飛んでいる航空会社の便を使う方が便利な場合が多いです。
直行便ではないので、どこかの(日本でもスペインでもない)主要都市で乗り継がないといけないのですが、ほとんどの場合、荷物も到着地までスルーなので、身軽に動くことができます。
日本からマラガ空港へ おすすめ航空会社
エールフランス航空
そこで、おすすめの便なのですが、マラガ空港に到着の場合、在住者が一番よく使っているのがエールフランス航空です。
関空までの往復の場合、往路は午前中に日本を出発、夕方パリに到着、乗り継ぎ、深夜にマラガに到着します。
旅行者の場合、唯一のネックはこの到着時間かも。
特に初めての旅や一人旅の場合は、少し不安になる時間ではありますよね。。。
復路は、早朝6時ごろか、その次の便9時ごろにマラガを出発。
パリで乗り継ぎ、午前中に関空に到着です。
(この早朝出発も、まだ暗い時間帯です)
6時台出発は起きるのがたいへんですが、9時台の便だと、パリで乗り継ぎがぎりぎりなので、何回行ってもパリの空港で迷う私は、朝早いですが6時ごろの便を選びます。
これが、東京発着になればとても便利。
成田便と羽田便があり、マラガ夕方出発の便もあったはずです。
エールフランスは、料金的にも、(1回乗り継ぎの便の中で)最も安い時が多く、乗り継ぎも便利なので、在住者の中では一番スタンダードとなっています。
KLMオランダ航空
そして、私がよく利用するのはKLMオランダ航空。
オランダが好きなので、途中アムステルダムで2,3泊したり、スキポール空港で買い物したり、と何かとテンションが上がるので、エールフランスと同じぐらいの料金なら、KLMを利用したいのですが、200€ぐらい高いときが多いので迷うところです。
ありがたいのは、マラガ出発がパリ行きのように早朝ではないことと、マラガ到着が深夜にはならないこと。
ただ、関空ーマラガ便のアムステルダムでの乗り継ぎ時間が1時間半ほどと、少しタイトではあります。
そして、乗り継いだ飛行機がKLMではなく、トランサヴィア航空の場合、手荷物チェックが厳しく、日本-アムステルダム便では持ち込めたのに、乗り継ぎ後、持ち込みできないことがありました。
最近は、マラガまでKLMも飛んでいるので、大丈夫なのかな…。(ご利用の場合はチェックを忘れずに!)
ちなみに、エールフランスも、パリーマラガ間は、エアーヨーロッパ航空なので、食事やドリンクがついていなかったり、条件が異なりますので、乗り継ぎの場合は前もって確認しておいた方がいいでしょう。
フィンエアー
そして今までに一度だけフィンランドの航空会社、フィンエアーも利用しました。
オランダにいたのでアムステルダムからヘルシンキまで行き、日本へ。
そして帰りは、関空-ヘルシンキ‐マラガでした。
機内はとても快適でマリメッコのアメニティなども可愛くて、テンションが上がる人が多いでしょう。
ただ、私の場合、いつものフライトで日本-ヨーロッパ約13時間、ヨーロッパの都市-マラガ約2時間半に慣れているので、ヘルシンキ‐マラガ間の約4時間半がすごく長く感じました。
その分、関空-ヘルシンキが約10時間と短いんですが、いつもヨーロッパに着いたら、もうほとんどマラガに着いた気分になるので、そこからが長く感じたんですよね。
でも、旅行の場合は、そんなことはないと思うし、機内も静かで快適、ヘルシンキの空港にもムーミングッズなどもあったし、特に北欧の雰囲気好きの人は満足だと思います。
私も、もう一度利用して、ヘルシンキに2,3日滞在したいと思っています。
ターキッシュエアラインズ
最後は、まだ利用したことはないのですが、多くの知り合いが利用していいコメントをきく、トルコの航空会社、ターキッシュエアラインズ。
成田からイスタンブールまで約12時間。そこからマラガまで約4時間。
機内食もおいしいそうです。
目的がスペインだから、ヨーロッパの都市経由と思うので見逃しがちですが、マラガから日本へ旅行するスペイン人も、利用する人が多いようなので、一度チェックしてみてください。
以上、アンダルシアを旅行する人、日本から直接マラガ空港に入る人におすすめの航空会社を紹介しました。
なお、マラガはヨーロッパ有数のリゾート地ということもあり、夏季だけ運航されるルートがあったり、季節によって増便されたり、フライトスケジュールが変更になったりすることがあります。
今日、紹介した空港会社は1年を通して運航されていますが、季節によっては他の会社・ルートで安いチケットが出るかもしれません。
また、みなさん、ご存知のように、現在世界中どの航空会社もスケジュールが変更になっています。
必ず最新情報をご確認ください。
早く以前のような日常が戻り、みなさんの旅行に少しでもお役に立てる日が訪れることを祈って…。どうぞ、お気をつけてお過ごしください♪
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