以前、スペインの医療システムについて説明しましたが、
基本的にスペインでは無料で診察・治療を受けられます。
といっても、日本のようにどの病院にも自由に行って診察してもらえるわけではありません。
私は個人の有料の保険にも入っているので普段はそちらに行くのですが、
今回初めて無料の民間医療保険で見てもらえる病院へ行ってきました。
スペイン民間医療保険のカード再発行にドタバタ
スペインの医療システムの詳細は、こちらにまとめてあるのでご覧ください↓
私は以前、マラガに住んでいたので、マラガで家庭医の登録をしていました。
そして、その後、コルドバに引っ越しをしたので、まずは、コルドバの最寄りの病院で家庭医を登録しなおさなければなりませんでした。
ただ、今まで有料の保険の病院に行っていたので、その手続きをしていなかったので、今回まずは、手続きに行きました。
ちょっと困ったのは、カードを無くしてしまっていた(実は思い込んでいた)こと。
説明をして新しいカードを発行してもらえるように頼み手続きをすると、1週間前後で自宅に届くと言われました。
ただ、とてもスペインなのは
「もし届かなければ、もう一度来てください」と言われたこと。
スペインでこう言われると、かなりの確率でもう一度来なければならないという覚悟をしなければなりません。
一般的に、どの職場でも、日本のように個人の責任を問われないスペインでは、手続きしてくれる人が最初から「無理だ」「間違っている」「そんなこと知るかー」と思いながら、とりあえず受理するということが普通によくあります。
こちらとしては
「よかった!1週間で届くなんて、すごい!」
と喜んでしまうのですが、すんなりといかないことが多いのです。
そして、今回も、やはり1週間たっても2週間たってもカードは届かず。
もう一度行くと、窓口の人は???という反応。
こちらとしては、送ってこないからわざわざ来たのに、どうなっているの? すぐに説明してくれて当然!という気持ちで来ているのに、説明が全くなく、逆に「きちんと説明してくれないとわからないわ」と言われる始末。
前回受け付けてくれた人が窓口にいず、もう一度、最初から説明することになりました。
これも、スペインあるあるで、横の連絡が全く機能していません。
日本だと、次に誰が応対することになってもわかるように、メモを残して置いたり、それまでの流れを記録しておいたりするのが普通だと思うのですが、そういうのは全くなし。
そして、説明が終わると、あっさり一言。
「再発行は無理よ」という返答でした。
「いやいや、無理って…。1週間で届くって言われたから待っていたのに」
と、もう一度言うと、
「そんなこと言ったのは誰?応対した人は何もわかっていないのよねー」
と、同僚のせいにし、もちろん謝罪などはありません。
でも、何故カードの再発行ができないのかが全く納得できません。
旅行者や一時滞在者などなら、すぐ帰ってしまうので作らない…などということかもしれませんが、私はここに住んでいるのに、なぜ?
そして
「マラガでは発行してもらえたのに、ここではダメなんですね」というと
「えっ?マラガでもらえたの?じゃあ、大丈夫よ。再発行できるわ」という急展開。
(しかも、最初からマラガで作ったカードをなくしたので…って説明してるのに)
もう、本当にわけがわからないですよねー。
急ににこにこ笑顔になって、
「家に届くから心配しないで。万が一のために、ここにメモしておくからね」
とのことでした。
そして、それから数か月、未だにカードは届いていません。
結論を言うと、その間に、無くしたと思っていたカードが出てきたので、結局再発行の必要がなかったので、そのままにしてあります。
あれから何度か受付へ行きましたが、カードに関しては何事もなかったように、その後聞かれることもありません。
提示を求められることもありません。
結局、カードは持っていなくてもいいのかな??
スペイン民間医療保険で予約から診察まで
そして無事、家庭医も決まり、カードも見つかり、予約をすることになりました。
今コロナでこういう状況なので、症状が軽かったり、実際に診なくても大丈夫な場合は、電話での診察をすすめられるそうです。
私の場合は「眼」だったので、実際に診てもらうことになり、家庭医が暇だったのか、「眼」なので早いほうがいいと思ってもらえたのか、3日後に予約が取れました。
プライベート保険の場合は、眼科だったり、皮膚科だったり、婦人科だったり…あきらかにどの科での診察かわかっている場合は、家庭医を通さずに直接、専門医へ行っていたのですが、こちらではまず家庭医に診てもらって主治医から専門医におくるというシステム。
ちょっと面倒くさいですが、3日後という奇跡的な早さで診察してもらえることになりました。
スペイン民間医療保険・診察結果と専門医の診察まで
今スペインでは、マスク着用が義務付けられているので、病院内にもマスク着用で入りますが、布のマスクでは入れませんでした。
不織布マスクやFFP2マスクをすすめるという話題がニュースなどで報道されて以来、布マスクを使っている人は少なくなりましたが、民間の病院では受付に不織布マスクがおいてあり、布マスクで来た人に上からつけるようにと配られていました。
無事時間通りに視力検査などをしてもらって、異常は見られないとのことで、ひと安心。
ただ、休んでも目の疲れが取れない状態が続いていたので、やはり専門医に診てもらうよう勧められました。
そして数日以内に、別の病院から予約確認の電話か手紙で連絡があるから…と言われて、家に戻りました。
しかし、
3日、4日、そして1週間が過ぎても連絡がありません。
手紙が届かなかったり、電話番号を見違えてかけられたり、ということもよくあるスペインなので、10日後にもう一度、確認に行きました。
すると、もう予約が確定しているので、手紙がそろそろ届くはずだとのこと。
そして、その場でも、日にちを教えてもらいました。
それが、なんと2か月後でした。
その3日後に、無事手紙も届き、2か月後の12時07分に診てもらえることになりました。
それにしても、この12時07分って。
時間にアバウトなスペインなのに、めちゃくちゃ細かいんですけど *_*
結局プライベート医療保険で眼科へ
予約が取れたものの、多分眼が原因でときどき頭も痛くなっていたので、2か月待つのは不安だったので、結局プライベート医療保険で眼科へ行くことにしました。
こちらでは約1週間後に予約が取れて、結果は疲れで、特に異常はないとのことでした。
ちなみに布マスクでもOKでした。
そして目薬を処方してもらって、言われたように、なるべく眼を休めながら仕事をするようにしていたら、だんだんよくなってきました。
心配がなくなったとたん、よく眠れるようにもなり、原因のひとつと言われたストレスもなくなったのもよかったのかもしれません。
そして、先日、2か月後に予約が取れていた民間医療保険の病院へ行ってきました。
検査内容は、プライベート保険の病院とほぼ同じで、今回は疲労もなく、全く正常だとの診断でした。
プライベート医療保険加入は必要?
私はスペインに来て以来、なのでかれこれ約13年、プライベート医療保険に入っています。
最初は学生ビザだったので、日本で入ってきた保険でした。
そして、学生ビザ延長時に「スペインで万が一死亡した場合、日本に遺体を搬送するための保険」に入る必要がありプライベート医療保険に入りました。
実際に在住者でプライベート医療保険に入っていない人も多いし、入るか入らないかは個人によると思います。
私も、今回、日本との2拠点生活をするようになったら(結局できていませんが)、民間医療保険でじゅうぶんかな?と思い、やめようかどうか迷っていました。
それで、今回、プライベート保険の病院に行かず、まず民間の病院に行ってみたのです。
結論は、私の場合は、やはりプライベート保険も払い続けようと思いました。
2か月待ちはつらいし、今回の場合も、おかげさまでどこも悪いところはありませんでしたが、不安な気持ちで2か月待たなければならなかったら、日々心配で、特にストレスが関係しているのなら、2か月間によくなるどころか、もっとひどくなっていたかもしれません。
眼科に行ったついでに、身体のチェックもすすめられ、血液検査などもしてもらいました。
別の場所で予約してですが、そこでもすぐに診察してもらい検査も次の日に予約できました。
無料で見てもらえるのに、毎月ライベート保険料を払うのは..という声もあります。
緊急の場合は、救急に行けばその日に診てもらえるし、予約も、もっと早く取れる場合もあると思いますが、無料でなくてもいいので、もう少しスムーズに診察してもらえたら安心できるのに、と個人的には思います。
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