フィエスタが続く5月のコルドバ。
5月に入ってすぐ、まず最初に開催されるのが「十字架祭り(Cruces de Mayo)」。
コルドバの十字架祭りとは
お花で飾られた十字架の美しさを競うお祭りで、期間中街のあちこちの広場に鮮やかな十字架がつくられます。
そして入賞した十字架には賞金が贈られます。
今年は、コンテスト外のものも含め、計62の十字架が見られました。
コルドバの十字架祭りの歴史
20世紀の初めに始まったこのお祭りは、春の訪れと自分の死と引き換えに人類を救ったキリストの十字架を祝うため、セマナサンタ(聖週間)のすぐ後に行われていたそう。
それから徐々に形を変え、パティオの中に十字架が作られ、パティオ祭りと一緒に開催されている時期もありました。
初めてのコンテストは1953年、やはりパティオの中で行われましたが、その後、独立して、今の形になりました。
各十字架の隣りにはバルが設置され音楽が
もちろん元々宗教行事なのですが、現在では、パティオ祭り・フェリアとともに、コルドバの5月を彩り、その美しい十字架を見ようと、観光客が世界中から訪れます。
そして、十字架の隣りには、音楽を聴きながらタパスやドリンクを楽しめる仮設のバルも設置されるので、それを毎年楽しみにしている地元の人たちも大勢います。
夕方からは、街の中心テンディージャス広場で、ダンスパフォーマンスも。
この時期のコルドバの街は、本当に賑やかです。
十字架祭りとパティオ祭り、贅沢に両方楽しむ方法
十字架祭りは5日間行われ、その後すぐにパティ祭りが始まります。
(昨年は一日だけ重なっていました)
お花なので初日が一番きれいなのですが、両方見たくてもスケジュールに無理がある場合は、十字架祭りの終盤からパティオ祭りの始まりにかけて来られると、両方のお祭りが見学できおすすめです。
最終日に行くいい点と悪い点
ただ…
最後の日に行くと、十字架によっては写真のように↑ 「鉢植え1€」で売られていたりします。
つまり、人が買っていくにつれて、飾られていたお花が少なくなっていっているので、アートとしては元の形が残っていないということですよね *_*
私はしっかり二つ買って帰りましたが、観光で来ている人には、ちょっと残念な感じ。
でも、もちろん全ての十字架でお花が売られているわけではありません。
(今年、私が最終日に見た約10の中で、ここだけでした)
そしてもう一つ、最終日に見に行くと(良い点か悪い点かはわかりませんが)、既に優勝の十字架がわかっているので、それを目指して行くことができます。
が…
行ってみるとこのように↑ 「1位」と書いた白い紙が無造作に貼ってあったりします *_*
日本だったら有り得ないような気がしますが、これもスペイン、笑。
ツーリストインフォメーションでパンフレットをもらって!
かなり市内広範囲に渡っているので、どこから見たらいいか迷うと思いますが、まずはツーリストインフォメーションでパンフレットをもらってください。
どの広場に十字架があるか地図付きで載っています。
メスキータなどの観光スポットの周りにもたくさんありますので、まずは近くから周ってみるといいと思います。