スペインと日本の違い7「婦人科での異文化体験と薬」

スペインと日本

久々に「海外移住」テーマの記事の更新です。
スペインの病院・クリニックでの体験談パート2です。

前半パート1はこちら ↓

今回は、女性にとって気になる婦人科。
日本でも慣れていないと緊張するのに、外国でとなるとさらにドキドキですよね。

私は移住後、1,2年は帰国した際に、日本でチェックしてもらっていたのですが、
そうもしていられなくなり、その後、思い切ってスペインのクリニックを訪れることに。

スペインの婦人科での異文化体験

そして、そこでまた、
日本で当然のことが、ここでは当然ではないという面白い体験をすることになりました。

仕切りのカーテンがない婦人科

婦人科の診察台に、先生と患者の仕切りのカーテンがないのは有名なこと。
これは、アジアの他の国はわかりませんが、欧米ではほとんど、そうなのではないでしょうか?

日本のようにセンシティブなシステムになっているところは、
まず他にないでしょう。

でも、今考えると、
カーテンがあるほうが不自然じゃないですか?
どういう診察をされるのかを知るためにも、先生の説明を聞くためにも、
カーテンなしで理解するほうが自然だと思うのですが。

ただ日本での習慣で、それが当たり前になっていると、
確かに最初は驚きますよね。

逆に、スペイン人(外国人)が日本の婦人科へ行って、
カーテンがあると驚くに違いありません。

私は基本的に、1年か1年半に一度、婦人科検診を受けているのですが、
そこでマンモグラフィーとエコー検査をするように言われるので、
別の検査ができる病院を予約して行っています。

そして、
マンモグラフィーは、偶然、いつも女性の方にあたります。

エコーも女性の方が多いのですが、
一度だけ、男性の方にあたり、さすがスペイン?という、
日本では、きっとあり得ない体験をさせていただきました *_*

婦人科エコーでの貴重な?体験

若い男性の先生が担当とはいえ、
検査内容は同じ。

普通に淡々と始まり「何も異状なければいいなあ」と思っていると、
突然、検診中に「日本人なんですよね?」と聞かれたのです。

えっ、なぜ今その質問?と思いながらも、
「はい」と応えると、

そこから、
「日本に行きたいんですよー」から始まり、
「来年の夏には行くつもりなんです」
「妻が日本のこと大好きなんですよ」
「おすすめの街はありますか?」
「食べ物は?」
「絶対、行ったほうがいい所は?」
「日本ではどこに住んでいるんですか?」
「日本でのお仕事は?」
等々、と質問攻めにあってしまいました。

と、ここまでだと、前出の皮膚科の先生もそうだったし、
もう、あまり驚かないのですが、

何せ私は上半身裸で横になっていて、その先生は超音波をあてている。
そんな状況なわけなんですよねー。

大笑いもしながら、日本話で盛り上がって、
ふと我に返ったとき、

emi
emi

えっ?私はここで、こんな格好で何してるんだ?

と、思ってしまったわけです *_*

スペインに長くいるし、
年齢的にも、大概のことには慣れていて、
よほどのことがない限り、恥ずかしいと思うこともないのですが、

もし、まだ来たばかりで、
乳がん検診も初めて…のような状況だったら、
検診の場で、プライベートなこと聞かれたくないだろうな、と思いますよね。
それこそカーテンがあってほしいと思うかもしれませんよね、笑。

結局、その日本話のおかげで、検診も早く感じたし、
病院に行った感もあまりなく(いつも、同じ感想ですね 、笑 )よかったのですが、
これも文化の違いだなあと実感しました。



検査結果は自分で持って帰る

そして、検査結果は、検査の内容によってその日にわかるときも、
数日後にわかるときもあります。

またクリニックにもよりますが、
マンモグラフィーやエコーの結果は自分で持ち帰り、
担当医のところに持って行きます。

こんな感じでデータにしてくれるところもあるし、
大きなレントゲン写真をそのまま封筒に入れてくれるところもあります。

たまってきて邪魔なので処分しよう、と思っているところですが、
「前回のも持ってきて」と必ず言われるので、少なくとも最近のものは、
きちんと保管しておかなければなりません。

スペインの薬

そしてそして、
外国で心配なのが薬。

日本での薬のシステムに慣れていると、
やはり戸惑ってしまうことがたくさんあります。

スペインの薬屋さん

日本だと、ちょっと調子が良くないなーという程度の時は、
まずは、気軽に近くのドラッグストアへ行く人が多いと思います。

そして、
「頭痛」なら頭痛コーナー、「咳」なら咳のコーナー、「風邪」なら風邪薬コーナーへ行くと、
そこに各メーカーの薬がずらりと並んでいます。

箱に、何のために、そしてどんな特徴があるのかが詳しく書かれていて、
それプラス、お店によってはその店の薬剤師さんからの説明が別途書かれていたりします。
また、「腹痛」なら腹痛コーナーへ行くとお腹のどの部分が痛いのか、どんな風に痛いのか、痛むのは食前なのか食後なのか、ガスなのか…等々、症状別にわかるようになっています。

そして、それがもちろん、全て理解できるので(日本語なので)すごく安心。
自己判断で間違った薬を飲むのは危険ですが、ちょっと体調を崩した場合は、
それで症状が治まることが多いし、お医者さんに行く前にとりあえずは安心できますよね。

スペインでは、まずスペイン語なので理解するのが大変ということの他、
自分で手に取って、説明を読んで買うというのではなく、
カウンターで薬剤師さんに症状や薬の名前を言って買うというシステム。

その時に、説明するのが、そして説明されたときに全て理解するのが難しい。
しかも、薬剤師さんによっては、きっちり説明してくれない場合も多い。
これが結構ストレスになります。
日本のように、店頭に並んでいてくれたら、一つ一つ手に取ってわからない単語を翻訳しながら、
理解することができるのですが。

日本では「バファリン」「パブロン」「キャベジン」などと商品名で覚えていたのが、
最近は、そこに何が配合されているのかチェックしするようになりました。
(本当は最初から、チェックしているのが普通?)



スペインで処方される薬の用量

それから、薬の用量。

日本で定められている用量より、スペインの方が多い場合が多く、
特に抗生物質などは、必ずインターネットで調べるようにしています。

以前、処方された量が日本で承認されている2倍ということがあって、
後日お医者さんに説明し、処方箋を書き直してほしいと頼んだら、
ちょっと迷惑そうに、
「そんな少ない量を飲んでも、効かないよー」と苦笑いしながら言われたことがあります。

私は小柄だし、国によって定めている用量が異なるのはもちろんご存知だと思うのですが、
なんだろう?
面倒くさいのか、自分が言ってることを否定されたと思ったのか、
病気で不安な時に、優しくない対応ですよね。

外国で病院へ行くのは、海外移住の一番の心配ごとといってもいいと思います。
後々、笑い話にできることが多いのですが、健康のことなのでその時は不安がいっぱい。

普段でもそうなのに、
今のコロナウイルスのこの現状で、
特に外国でもし病院に行かなくてはならなくなってしまったら…。
不安を感じていない海外在住の人はいないと思います。

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