アンダルシアには美しい白壁の小さな村がたくさんあって、写真で見ると、どの村も似たように見えるので迷ってしまうと思います。
「ほとんど同じだから、とりあえず一か所だけ近いところに行っておこう」という人も多いかもしれません。
でも、実は村によって結構雰囲気が変わります。
どの村がおすすめですか?と訊かれることも多いので、マラガから行けるおすすめの白い村をまとめておきます。
アンダルシアの白い村を訪れる目的は?
まず、重要なのは、なぜ白い村へ行きたいか?
その理由によって、おすすめの村が変わります。
どこに滞在するのか?
どのくらい時間があるのか?
によっても変わるので、どうしても行きたい村がある場合は、それも頭に入れてルートを考えてくださいね。
マラガから行くアンダルシアの白い村
マラガは海岸沿いに東西に長いので、アンダルシアの中でも特に白壁の村がたくさん点在しています。
アンダルシアに行くんだから、とりあえず白い村を見ておきたい
この場合は、自分の旅のルートから近い所、便利なところを選ぶのがいいでしょう。
こだわりがないのであれば、行きやすいところが一番なので、おすすめは『ミハス(Mijas Pueblo)』です。
ミハスは、アクセスもいい方だし、観光化されていて日本語のMAP(観光スポット・日本語解説入り)もあり、下調べしていなくても散策を楽しめます。
白い村に行きたいけど疲れたくない
白い村のほとんどは、どちらかというと不便な場所にあります。
スペインは、日本のように電車が発達していないし、車でしか行けないところがほとんどなので、レンタカーを借りる以外は、電車、バス、タクシーなどを乗りついて行かなければなりません。
また、バスの本数も1日に数本、週末は1本…などというところも多いです。
なので、午前中、2.3時間行ってすぐ帰って来よう!と思っても、そうはいかないんですよねー。
なので、下調べは重要!!
さらに石畳の坂道が多く、どこへ行っても多少は疲れてしまうと思います。
その中で、一番疲れないのは、やはり『ミハス(Mijas Pueblo)』だと思います。
村全体を見渡せる展望台の方まで行くには、急な階段や細い道がありますが、村の中心で楽しむには、道も広いし坂も比較的緩やかです。
白い村で一日ゆっくり過ごしたい
のんびり散策して、カフェでまったり休憩。
またちょっと歩いて、おしゃれなレストランでお昼ご飯、午後はお土産屋さん巡り、そしてカフェ…。
そんな一日を思い描きますよね。
でも、白い村の多くは、あまり観光化されていない、もしくはされていても、村自体が狭いので、あまりお店などがないところも多いです。
日本の「伊勢志摩・パルケエスパーニャ」のようにはいきません(*_*)
実際、村に着いても、地元の食堂みたいなバルしかなかったり、シエスタ中でお店も全て閉まっていたり、冬はほとんどがクローズされていたり…ということもあります。
逆にそういう地元の生活に密着したい場合はいいのですが、村でまったり過ごしたい場合は残念なことになりますよね。
となると、やっぱりおすすめは『ミハス(Mijas Pueblo)』。
村も適当に広いし、観光化されているし、住んでいる地元の人も大勢いるので、入るお店がない!なんてことにはなりません。
とはいえ、夏より冬は寂しくなり、閉まっているお店もあるのでご確認を!
日本でも知られている白い村へ行きたい
日本で見る絵はがきやカレンダーの写真のほとんどは『ミハス(Mijas Pueblo)』だと思います。
なので「ここに行ってきたんだよー」と言いたい場合は、やはり『ミハス(Mijas Pueblo)』がおすすめ。
最近は『フリヒリアナ(Frigiliana)』のポストカードも増えてきているかもしれません。
ほとんどの場合、撮影場所が書いてあるのでチェックしてみてください。
日本であまり知られていない一風変わった白い村へ行ってみたい
反対に、珍しい白い村を訪れたい場合。
あまり有名でない村はたくさんありますが、中でも見た目も他の村と一線を画しているのは『セテニル・デ・ラス・ボデガス(Setenil de las Bodegas)』。
日本語で『セテニル』と記されていることも多いこの村は、大きな岩の上や下、岩と岩の隙間などに建物が造られています。
白壁の連なる建物の上に、薄茶色の大きな岩が覆いかぶさるような写真を見たことがあるかもしれません。
お店に入ると壁や天井の一部が岩だったりするんですよね。
最初はびっくり!
いわゆる私たちが想像する白い村とは異なりますが、インパクトは大きく、訪れる価値はあると思います。
この村はカディス県にありますが、ロンダから北へ車で約30分のところにあり、マラガから行くこともできます。
フォトジェニックで可愛らしい白い村を訪れたい
これは断然『フリヒリアナ(Frigiliana)』です。
真っ白な壁、細い石畳の小道や階段、かわいい模様の石畳、青空とのコントラスト、あちらこちらに咲くブーゲンビリア、パステルカラーのドアに飾られた花々…。
どこを切り取っても可愛い、そしてフォトジェニックです。
マラガ県にあり、マラガ~ネルハ~フリヒリアナというルートが一般的ですが、グラナダ~ネルハ~フリヒリアナというルートでも行くことができます。
絶対おすすめ!アンダルシアの白い村はこちら
みなさんの旅行の条件、目的、好みなどを考えず(*_*)、私がおすすめするマラガから行ける白い村のおすすめは…?
ずばり!
『フリヒリアナ(Frigiliana)』♡
です。
著書「愛しのアンダルシアを旅して南スペインへ」の表紙になっている村で、村の紹介にもこう記しました。
フリヒリアナが近くにあるからー。マラガを離れられない理由を、私はいつもそう答えていました。
時が止まったように静かな村は、はじめて訪れて以来、私のスペインで一番好きな白い村であり続けてくれています。
『ミハス(Mijas Pueblo)』と似ていると言うひとが多いですが、どちらが良い悪いではなくて、村のタイプが違います。
『フリヒリアナ(Frigiliana)』はとにかく素朴な村。
ここ数年で観光客が増え、大型観光バスもたくさん止まるようになり、その時間帯と重なると小さな村、狭い路地に人が溢れるのですが、村自体は、そこまで観光化されていません。
だから、上記に挙げたような条件を考えると不便なことも多いのですが、それを考えずに「どこかひとつだけ」と言われると、絶対『フリヒリアナ(Frigiliana)』をおすすめします。
とはいえ、好みやスケジュールなどがあると思います。
本、当ブログの他の記事、動画でも紹介していますので、納得した上で決めてくださいね♪
マラガ~フリヒリアナ(Frigiliana)の行き方を詳しく説明しています↓
ミハス(Mijas Pueblo)へ行く際の注意点&行き方を説明しています↓
ミハス(Mijas Pueblo)の動画です↓
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本でも「アンダルシアの白い村」をを紹介しています♪
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今月は「コーヒーと紅茶」です。ぜひ、手に取ってご覧ください♪
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