マラガ フェリアの特徴と楽しみ方-Feria de Málaga-

マラガ

スペインの夏の大きなイベントの一つとなっている、マラガのフェリア。
通常は毎年、8月中旬に開催されます。

コスタ・デル・ソルという一年のうち300日以上は晴れという温暖な気候を持つ海岸は、ヨーロッパのリゾート地として、特に北ヨーロッパからの観光客で大賑わい。

8月になると、それにフェリアも加わり、地元の人、スペイン各地からやってくるその家族や友達、観光客で街に人が溢れます。

マラガのフェリアが暑い8月に開催される理由

内陸部の気温ほどではありませんが、南スペイン・マラガの夏は暑いです。
海岸沿いなので蒸し暑く、じっとしていても、汗が滴り落ちるという日も少なくはありません。

薄着でも汗をかくのに、フラメンコの衣装を着て、髪もセットして、お化粧をして…なんて大変。
わざわざ8月にしなくても。
何故8月にフェリアを?と思う人も多いはず。

実はそれには理由があって、8世紀にイスラムの支配都市となったマラガが、1487年8月19日にカトリック両王により征服、イスラム勢力から解放されたのを記念して、8月のこの時期にフェリアが開催されるようになりました。

8月19日はマラガ市にとって、とても大切な日なのです。

emi
emi

そういう歴史があったんですね~。
Toma de Málaga por los Reyes Católicos (The Siege of Málaga)という日。
マラガ市の祝日にもなっています。

フラメンコを踊るだけではない、マラガのフェリア

フェリアと言えば、フラメンコ衣装を華やかに着飾り、朝まで歌ったり踊ったりするイメージ。

特にアンダルシアだし、私も最初は「100%フラメンコ漬けのお祭り」を想像していました。
もちろん、そういう人も大勢いるんですが、皆がそうではありません。

2019年マラガのフェリア オフィシャルポスター

会場には、カセタ(caseta)と呼ばれるテントの小屋(食べたり飲んだり踊ったりする祭り小屋)が並び、その中にバルやディスコテカも造られるので、(フラメンコとは関係がない)流行りの音楽で踊ったり飲んだりするのを楽しみにしている人、

また、結構、大規模な移動遊園地も設置されるので、普段乗れない乗り物に乗ったり、日本の夏祭りのように屋台で食べ物を買ったり、ゲームをしたりするのを心待ちにしている子供たちなど。

それぞれが、それぞれの趣味や目的で楽しんでいるという感じ。

多くの若者たちの間では、
「8月にマラガへ行くの?」
というと、
「マラガのフェリアに行くの?」
という意味だそう。

そういうと、
「えっ?スペインの若者の間で、そんなにフラメンコが流行ってるの~?」
と思われるかもしれませんが、そうじゃなかったんですね。

海が大好きなスペイン人にとって、
夏のマラガ=バケーション+海+フェリア(飲んだり踊ったり)…で、
訪れるのに魅力的な街であるようですね。

知っておきたいマラガのフェリアの特徴

そんなマラガのフェリアですが、他の街のフェリアとはちょっと違うので、訪れる人に必ず知っておいてほしいことがあります。

海岸で幕開け、その後2か所で行われるマラガのフェリアの場所は?

一番大きな特徴は、 2か所で開催されるということ。
そして、それぞれ、時間帯、イベント、楽しみ方が異なります。

場所は、セントロ(Centro Histórico)郊外のエル・レアル(el Real del Cortijo de Torres
*闘牛はLa MalaguetaのPlaza de Torrosで開催

セントロとは街の中心で、カテドラルや美術館などがある、観光スポットになっているマラガ旧市街のこと。
一方、エル・レアルは、街の中心からはバスで行かなければならない郊外にあります。

そして、公式には8/15から始まるフェリアですが、前日8/14夜に始まるフェリアのオープニングイベントは、マラガらしく海岸で開催

セントロに近いラ・マラゲータ(La Malagueta)という海岸にステージが設置され、

23:50~お祭りの開会宣言であるpregón、
0:00~音楽に合わせた花火大会、
0:20~人気アーティストのコンサートなどが行われます。

*2022.8.3追記
2022年はスケジュールが変更になっていますので必ずご確認ください

(金)23:50~ 花火大会(マラゲータ海岸)
(土)21:30~ pregón(フェリア会場 Real del Cortijo de Torres)

マラガ・セントロのフェリア

セントロのフェリアは主に街の中心にある7つの広場と、ショッピングのメイン通りの通称ラリオス通り ( Calle Marquésde Larios )でイベントが行われます。

マラガ旧市街全域で、開催されるといってもいいほど、歩いているとどこかのイベントに出会います。

時間は午後12時から18時ごろまで
旅行者にとって気軽に行ける、セントロのフェリア。

この時期にスペインに来られる方はぜひ見逃さないで!とおすすめしたいのですが、ちょっと私たちがイメージするフェリアとは違うかもしれません。

というのは、私たちが期待しているフラメンコ色は薄く、流行りの音楽などがかかり、騒いで飲んでいるという印象は否めません。

逆にそういう雰囲気の中で飲むのが好きな方は、間違いなく楽しめると思います。

こちらが期間中あちこちで見かける、フェリアといえばこれ、Cartojal(カルトハル)

emi
emi

マラガの甘いワイン。みんな所かまわず *_* これを飲んでいます。
小さいサイズから販売しているので、是非試してみてください!

そして、街の通りの所々にフラメンコグッズの売店が出ていたり、
フラメンコ衣装でお洒落をした女性を見かけたり、
ステージでイベントが行われていたり、

突然、道でみんなで踊りだしたり。(これが実は一番興味深いかも)

普段の街にはないフェリアの雰囲気を楽しむことができます。
本格的にフラメンコを楽しみたい方は、物足りないと思いますが、
場所も街の中心だし、時間も明るい時間帯なので、旅行者にとってはとても行きやすいので、その点ではおすすめです。

マラガ・ 郊外  el Real Cortijo de Torres のフェリア

もっとフラメンコ色が濃いイベントや、移動遊園地、フラメンコでない音楽のディスコテカ等が並ぶフェリアを体験したい方は、少し遠いですがもう一つの会場el Real del Cortijo de Torresに行かれるといいでしょう。

セントロからタクシーで約15分、バスで約30分のところにあり、少し不便ですがフェリア行きの特別バスも出ています。

emi
emi

とはいうものの、混雑するし、1日中飲んでいるので既に酔っ払いの人もいて、皆テンションが上がってうるさいし、穏やかな環境だといえないので、タクシーで行くのがおすすめ!

会場は、フェリアのためにつくられた大きなスペース。
そこに、自由に出入りできる約120のカセタがつくられます。

そして敷地内にはフラメンコの衣装を着た人たちを乗せた馬車が行き交い、敷地全体がフェリアなのでセントロのフェリアよりもっと独特な雰囲気が味わえると思います。

イベントスペースもこのように広いです。

時間は午後12時から朝方まで

地元の人たちは、午後からセントロのフェリアに行き、一旦家に帰ってシャワーを浴びて夕方から朝方まで郊外の方に行く…というパターンも。

emi
emi

個人的には夜遅くなると酔っ払いも多くなり、環境も昼間より悪くなるのであまりおすすめしません。
そして混雑しているので、貴重品にも注意してくださいね。

この時期のマラガ、昼間は本当に暑いです。
一日中、外にいると体力が持たないと思うし、何を楽しみたいかを重視して計画を立ててください。

スケジュールなどは変更になる可能性もあります。
プログラム等詳細を、公式ホームページで確認するのもお忘れなく♪

コルドバのフェリアの様子の動画です↓

【スペイン暮らし】コルドバ のフェリア‐Feria de Córdoba 2022, Spain-

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