私がスペイン語学習を始めたきっかけは、
ドミニカ共和国の野球選手にインタビューしたいから…ということでしたが、
詳細はこちら↓
勉強し始めて、
ずいぶん経ってから目標にしたのは
「スペイン人ミュージシャン、Alejandro Sanz(アレハンドロ・サンス)とレアル・マドリードの当時選手だったRaúl(ラウル)のスペイン語を聞き取れるようになること」
でした。
と言っても、真剣にそれを目指していたというわけではなく、
勉強し始めてかなり経っているのに、
この二人のスペイン語が、全くというほど聞き取れなかったので、
いつか理解できるようになればいいなぁ、なるのかなぁ? と思っていました。
今でも時々難しいという現実…苦笑 *_*
そんな感じで、
スペイン語圏のミュージシャンの音楽は、
最初は勉強のつもりで、その後本当に好きになって、
もう何年間にも渡ってよく聴いています。
ラテンアメリカにも、
たくさん好きなミュージシャン・曲があるのですが、
今日はスペインのおすすめミュージシャンを紹介します♪
好きなミュージシャンは偶然? みんなアンダルシア出身
先ほどの目標にしていた?という
Alejandro Sanz(アレハンドロ・サンス)もそうですが、
私がいいなあと思うスペイン人のミュージシャンは、
偶然、みんなアンダルシア出身という事実が!
Alejandro Sanz(アレハンドロ・サンス)
実はこのアレハンドロ・サンス、出身地はマドリードなのですが、
両親がアンダルシアのカディスの出身。
今年、カディスのHijo Adoptivo(直訳すると“養子”。その市出身でなくても、深い縁がある人、貢献している有名人などを出身者のように“市の養子”として任命する)にも任命されました。
私がラテンアメリカに住んでいた当初から好きでよく聴いていたのですが、
当時はAndalúz(アンダルー(ス)…アンダルシア弁)どころか、
スペイン語もよく知らなかったので、主に声とメロディーが残り好きになったのだと思います。
そして、日本に帰国した際に、担当したラジオのJポップ番組の枠で、
スペイン語の曲の特集をした日があって、
その時にかけた4曲のうちの1曲がアレハンドロ・サンスの曲で、
番組のミキサーさんが好きだと言ってくださり、
結構、リスナーの反応も良かったのを覚えています。
今やスペインの大御所。
グラミー賞、多くのラテン・グラミー賞も受賞し、
スペインで最も有名で人気があるシンガーソングライターと言っていいでしょう。
数々のおすすめしたい曲があるのですが、
初めて聴く人に、敢えてお勧めするのは1997年に大ヒットし、
今も歌い続けられている代表曲『Corazón Partío』。
コンサートでもこの曲のイントロが流れた時が、
一番盛り上がる瞬間です。
ちなみにビデオはLatin Mixバージョンで、
当時のものではありません。
実はこの曲のタイトル『Corazón Partío(コラソン・パルティオ)』。
Corazón → コラソン(心)なんですが、
Partío→ ???
当時辞書を調べましたが、見つかりませんでした *_*
現在、Real Academia Españolaのページでもこのように
「partíoという言葉は登録されていません」と出てきます。
La palabra partío no está registrada en el Diccionario. La entrada que se muestra a continuación podría estar relacionada: partir
つまり、partíoという言葉は公式には存在していなく、
partirの過去分詞、partidoのこと。
partido(パルティド)がアンダルシア方言でpartío(パルティオ)。
意味はpartir=割れる、壊れる なので「壊れた」になり、
曲のタイトルの『Corazón Partío』は「壊れた心」「ブロークンハート」ということになります。
というものの、この大ヒット曲の影響なのかな?
どこへ行ってもネットで検索しても「Corazón Partío 」で通じるみたいですね^^
Pablo López(パブロ・ロペス)
続いて、
私が今最も好きな男性ミュージシャンの、マラガ出身のPablo López(パブロ・ロペス)。
2009年に、ミュージシャンを目指す人たちが参加する、
人気番組テレビ番組「Operación Triunfo」に出場し2位に。
そして、2014年にアルバムデビューし、
現在までアルバム3枚と、実績としては少ないのですが、
数々のミュージシャンに楽曲を提供したりと、作詞作曲家、ピアニストとしても活躍。
今一番勢いがある若手(そんなに若手でもないですが)シンガーソングライターです。
私がファンになったのは、
TV番組で『El mundo』という曲を初めて聴いた瞬間なのですが、
今日は敢えて、その後の2016年のシングル『Hijos Del Verbo Amar』を紹介します。
なんとこのビデオクリップ、日本語のセリフで始まります!
実は、その年の夏、日本に旅行し、
そこでインスピレーションを受け、日本のテイストを含んだビデオにしたかったんだとか。
発売直後に本人とお話ししましたが、
すごく日本が良かったらしく、
アルバムのジャケットにも「東京-小田原間の新幹線の中で書かれたメッセージ」が
添えてあります。(新幹線がshinkansheiになってるけどご愛嬌)
「どう、どう?ビデオの始まりいい感じでしょ?」と
「うん」と言っているのに、何度も何度も訊かれました。
全体的には、このビデオクリップ自体よりアコースティックの方が好きなのですが、
地元マラガの街で撮影されたので、
観光スポットではないマラガの街が見られます。
是非チェックしてみてください。
Vanesa Martín(ヴァネッサ・マルティン)
そして、私が今一番好きな女性ミュージシャン、Vanesa Martin(ヴァネッサ・マルティン)。
彼女もマラガ出身です。
2006年にアルバムデビューし、
現在までに6枚のアルバムをリリースしています。
そして、やはり、
他の多くのミュージシャンたちに曲を提供し、
作詞作曲家としても高く評価されています。
実は最初の頃は、あまり興味がなかったのですが、
地元の(特に)女性にあまりにも人気があるので、
じっくり聴いてみようと聴き始めると、
どんどん心に入ってきました。
好きな曲がたくさんあって迷いますが、
2014年の曲『Polvo de mariposas』。
この曲はライヴで聴いたら本当に良かったです。
そして、少し古い2012年のアルバムの中の『Borracha de amor』。
この曲は、同じくマラガ出身で大人気の、
feat. Pablo Alborán(パブロ・アルボラン)。← 次に紹介します♪
オフィシャルビデオではありませんが、
ライブ感が出ていて素敵なので、見てみてください♪
スペインやラテンアメリカのミュージシャンたちは、
ライブにも、頻繁にゲストとして他のミュージシャンを呼び合ったり、
曲を頻繁に提供したり、して貰ったり。
ラテンアメリカのミュージシャンとは、
同じ言語を話す特権ですね。
そんな、贅沢な共演が楽しいです。
アンダルシアのアクセントが心地よい曲たち
今日紹介したアーティストたち。
気付かれた人も多いはずですが、
歌を聴いているとアンダルシアのアクセントが。
アンダルシア出身の歌手の中にも、
話すとアンダルシア弁なんだけど、歌うとあまりアクセントを感じない人もいますが、
私が好きな人たちは、
みんな、語るように歌う人たちなので、聴いていてアクセントが心地いいです。
私がアンダルシアに住んでいるからかな?
他の地域に住んでいる人たちにとっては、
また感じ方が違うのかもしれませんね。
みなさんはいかがでしたか?
今日は3人紹介しましたが、次回に続きます。
スペイン語の勉強のために聴きたい曲や、
スペイン語のお気に入りの曲が見つかりますように♪