誤解しないために知っておこう!知らないと戸惑うスペイン語の表現3つ

スペイン語の学習

文化や習慣、考え方などの違いから、
日本語からスペイン語(またはその逆)に訳せない文や表現。

また直訳すると意味が変わったり、
違う意味に受け取られたり…。

外国語を理解するには、
文法はもちろん大切ですが、
同時にその国の文化を知ることも必要です。

今日は、
意味をよく知らなければ、ちょっと戸惑う、
私も最初は戸惑ったスペインでよく使われる3つの表現を紹介します。

No pasa nada

スペインに来た当時、
本当によく耳に入ってきたフレーズ『No pasa nada』。

直訳すると「何も起こっていないよ」「何も起こらないよ」。
つまり「どうってことないよ」「問題ないよ」「大丈夫だよ」という意味。

それまで私は、同じような状況の時、
「No te preocupes」や「No tengas pena」を使っていたので、
特にこの言葉が耳に残りました。

実際にスペイン人は、
本当にこの表現をよく使います。

「遅れてごめん~」
「No pasa nada」

「うち、散らかっててごめんね~」
「No pasa nada」

こちらが相手に対して「申し訳ない」と思っていることに関して、
さらりと「問題ないよ」「大丈夫だよ」と言ってくれる。

この一言で、悪いと思っている気持ちが少し楽になる、
とても有難い一言です。

ただ、

「えっ?」
と思うような場面でも「No pasa nada」と、
言われる時があります。

私「今日はバーベキューが中止になったから、ヒール履いてきたよ」
スペイン人「あー、やっぱり、山でバーベキューすることになったよ」
私「え”っ *_*」
スペイン人「No pasa nada」

私「2時に間に合わないから、仕事の時間変更してもらって来たよ」
スペイン人「他のみんな、2時には無理みたいだから、3時に来るみたいだよ」
私「え”っ *_*」
スペイン人「No pasa nada」

emi
emi

いやいや。
「No pasa nada(どうってことないよ)」って言われても、苦笑 *_*

前もって言ってくれていたら、
快適なスニーカーで来たのに。ヒールだと山で楽しめない…。

前もって言ってくれていたら、
仕事の時間を変更して、他の人に迷惑をかけることもなかったのに…。

困るのは私なんだから…。

日本語だと、
私「2時に間に合わないから、仕事の時間変更してもらって来たよ」
日本人「他のみんな、2時には無理みたいだから、3時に来るみたいだよ」
私「え”っ」
日本人「ごめんねー。伝えるの忘れてた…。」
私「No pasa nada(問題ないよ)」

などとなるところを、
「問題ないよ」って、向こうからさらりと言われると、
最初の頃は、それって、私がいうセリフじゃないの?
???となっていました。

彼ら的には、
「ヒールを履いていても行けないわけじゃないんだから」
「他のみんなは3時に来るとしても、あなたは既に仕事の時間を変更してここにいるんだから」
「何が問題なの?」という感じ。

そこには、
一つは、他人が自分のためや、一緒に何かをするために、
(知らないところで勝手に?)気を回したり、気を使ったりしたことに気付かない、
または気付いても、それをそんなに重要視する習慣がないんだと思います。

上の例は、小さなことですが、
仕事やもっと大切なことの場合も、

「いろいろ考えてくれたり変更してくれたりしてくれたのはわかるけど、それはあなたの判断で、好きでやったことでしょう」
という反応をされることもあり、
それが元で、小さな討論になったときには「別に頼んでいないし…」とさえ言われることも。

そして、もう一つは、そのこと自体、困ると感じていないということ。

「ヒールで山へ行けないわけじゃないんだから」という考え方。
日本のように、
「ヒールで行って、歩くのが遅かったら迷惑かけるかもしれないし」とかっていうのは勿論全くないし、
「言ってくれたら、スニーカーで来たのに」と言う考え方ではなく、
「ヒールを履いて来てしまったのは変えられないんだから、できることを楽しもう」という感じ。
ポジティブと言えばポジティブ。

だから、
『No pasa nada (問題ないよ)』
ってことなんでしょうね。

私たちも、この「No pasa nada」精神をもっと持てたら…
と、こちらに住む日本人同士でよく話しています。



Si quieres

二つ目は『Si quieres』。

これは直訳すると、
「もし、したければ、…」。

でも直訳してしまうと、
私たちに日本人にとって、
「はぁ?」と思ってしまうことになります。

これも本当によく使う表現ですが、
例えば、

スペイン人「買い物について来てくれないかな?」
私「いいよ、いつ?」
スペイン人「明日の午後、si quieres」

スペイン人の生徒さん「授業の時間変更してもらえませんか?」
私「いいですよ」
スペイン人の生徒さん「si quieres, 木曜日の6時とか」

みたいな状況です。

日本人(日本語)的にいうと、

「明日の午後、もし来たければ」
「もし(授業)したければ木曜日の6時とか」
って?

頼んどいて、そうしたければって… *_*
私も最初は、え”っ、となりました。

でも実は、
「もし、したければ」ではなく、
「もし、よければ」なんですね。

si = もし
quiers = (あなたが)~したい

の quieresの「(あなたが)~したい」というのは、
義務ではなく、意志でそうしようと思ってくれるなら、
のようなニュアンス。

なので、
この『Si quieres, …』は、
相手の意志を尊重し伺っている、とても丁寧な言い方なんですね。

だから、こちらが「失礼だ」と思っているなんて想像もできなくて当然。
このことを知らなければ、大きな誤解が生じてしまうので、
注意してくださいね!



En principio

3つ目は、
約束の時にかなりの確率で言われる言葉、
『en principio』。

意味は「原則としては」。
友だち同士では、
「とりあえず」「今のところ」というニュアンスで使います。

私「土曜日、5時で大丈夫?」
スペイン人「En principio, si」

私「結局、どこで集まるの?」
スペイン人「En principio, 駅で」

つまり、
「今のところは大丈夫。でも確かじゃないから、ダメになったり変更するときは連絡するよ」
ということ。

しかも、
行けるかどうかわからないとき、
スペイン人は「わからないけど行けると言っておこう」と考えます。

レストランの予約をするので、出欠を訊かれたとき、
日本人の大半は、
「まだ、はっきりわからないから、私抜きで予約しておいて。
キャンセルしたらお店にも迷惑掛かるし、行けるようになれば自分で予約するから」
と言うと思うのですが、

スペイン人は、
「まだ、はっきりわからないけど、とりあえず自分も込みで予約しておいて」
と言うのが普通。

予約しておいて行けなくなれば、行かないだけで済むけど、
予約していないと、行けるようになったとき、もう席がなくなっているかもしれない。
だから、とりあえず予約しておく、という考え方です。

特にグループでの集まりの場合は、
「en principio」と言っておき、
他に行きたい集まりやイベントがあれば、そっちへ行く。
当日面倒くさくなったら行かない。

例えば、日本語の生徒さんたちと、みんなで和食レストランへ行くとき。
大人数集まると聞いていて、当日になると半分ぐらいしか来ない、
という状況にももう慣れました。

もちろん、集まりの種類にも、人間関係にもよるので、
みんな、いつも、そうではありません。

気の毒なのはレストランですよね。
予約を受けていた人数の半分しか来ない、って *_*
よくあることなので、諦めているんでしょうけど。

約束をする側としては、
趣味仲間や語学交換、友達の友達も参加の集まり等々は、
当日来ない人も多いかもしれないということを知っておいて、
自分も同じように軽い感覚でいること。

「私が行かないと人数が揃わないかもしれないので他の人が困るかも?」とか考えないのが◎
自分の心に正直に、行きたいなら行って、行きたくないなら断る。
それが一番。

「友達に行くって言った手前、行かないと気まずくなるかな」とかも考えない。
そうやって無理して行くと、その友達が(連絡なしに)来なかった、
というようなことも、よくありますから。

本当の友だちと二人で約束するときに、
いつもいつも「en principio」という人は、
本当に友だちなのかな?
と、考えたほうがいいかもしれないですけどね。

ということで、
今日は、覚えておいた方がいい、
スペインでよく使われる表現を紹介しました。

この3つの表現から、
「個々の意思を尊重する」という考え方がが伺えますよね。
自分の意思だけ尊重するという我儘な考え方ではなく、
相手の意思も尊重する。

だからこそ、それぞれ自分で判断して決断したことは自己責任で、
他人が申し訳なく思ったり、謝ったりすることでもない。

そう考えるとわかりやすいし、理にかなっている気がしますよね。

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