どの国でスペイン語を勉強したらいい? 迷っている人へ

スペイン語の学習

私が(今回)スペインへ来たのは、2007年9月23日。

昨日から、
私の13年目のスペイン生活が始まりました。

ということで、ちょっと私のスペイン語生活について書いてみようと思います。

スペイン語を始めたきっかけはラテンアメリカ出身の野球選手

前にちょっと
「スペインに全く興味がなかった私が今スペインに住んでいる」というお話を(中途半端に )書きましたが、

私がスペイン語を始めたのは、
「スペイン語圏の野球選手に自分の言葉で取材したい」という思いからでした。

当時、スポーツキャスターという肩書きで関西のテレビやラジオで野球番組を担当していた私は、
毎日のように球場に通っていました。
取材対象は殆ど日本人選手で、スペイン語の必要性なんて全く感じていなかったのですが、
長年日本で取材していた野茂投手の渡米がきっかけで、初めてメジャーリーグの取材に行くことに。
そこで、言葉の壁を感じることになります。

それまではメジャーリーグにも全くと言っていいほど興味も知識もなかったのですが、
その年に、ロス、アナハイム、サンディエゴ、サンフランシスコに通い、試合を観ることになり、

最初は、日本と違い野茂投手以外だれも知り合いがいないので退屈だったのが(失礼*_*)
気が付くと、グラウンドの中の動きにくぎ付けにされている自分がいました。

き、き、綺麗-。

「投げて、打って、走って、捕って」
という動きが、こんなに綺麗だなんて。

鳥肌がたった。

私は元々、ひとつひとつのプレーの美しさに誘われて、
スタジアムに通うようになった。
みんなが「つまらない試合」と言っていても、
綺麗なバックホームを見ることができるだけで、
じゅうぶん、幸せな気持ちになれる。

だけど、
仕事として試合を見るようになって、
しばらくその感覚を見失っていたような気がする。

忘れていたものを思い出した懐かしさ、
今までに感じたことのない何かを、もっともっと感じることできるのでは、、、
という期待。

それを同時に与えてくれたのが、
彼らだった。

気がつくと私は、
その時マウンドにいた、色黒のヒョロっとしたピッチャーと、
ライトを守っていた選手のプレーを見たくて、
いつも間にかドジャースの守備が、
待ち遠しくなっていた。

メンバー表を見ると、そこには、
Ramón Martínez、
そして、
Raúl Mondesí
と、書いてあった。

そういえば、
プロ野球ニュースで取材に行った、パンチ佐藤さんが、
「モンデシーの肩を、もんでし~」
とかなんとかダジャレを言ってたのを見て、笑えなかったな~(笑)
と、思い出した。

そして、
メンバー表の出身欄を見ると、
偶然にもふたりともアメリカ人ではなく、
ドミニカ共和国出身の選手だったのだ。

~当時の記事より~

そして、ドミニカ共和国ではスペイン語を話されていることを知り、
彼らの言葉でインタビューしたいという思いから、スペイン語に興味を持つことになります。

ラテンアメリカ移住~再びスペイン・マラガへ

その後、取材を続けていると、言葉だけではなく、
小さいころから、どんな生活をしながらどんな練習をしているんだろう?
どんな環境で育ったらあんな野球ができるようになるんだろう?
と、文化や習慣を理解したくなり移住にいたるのですが、

その前に少しだけ日本でスペイン語を習っていた当時の先生たちが、
みんな口を揃えて「嫌い」だと言っていて、私も特別いい印象を持っていなかったスペインに行き、
実際どうなのか、そしてスペインのスペイン語も少し知りたくて、ラテンアメリカ移住前にスペイン行きを決めたのでした。

と、駆け足で説明するとこんな感じなんですが(この話は別の機会にもっと詳しく書こうと思っています)

その後私は、

マドリード
グアテマラ
ハバナ
マラガ
バルセロナ
サラマンカ

でスペイン語を習うことになります。

というと「すごーい!」となりそうですが、全然 *_*
しっかり本腰を入れて勉強したのはマラガでが初めてでした。

マドリードの2か月間は、ラテンアメリカへ行く前で、
殆どゼロからで現在完了形までだったし、
グアテマラ、ハバナは仕事もしながら、学校に行ったり行かなかったりで、文法の基礎をしっかりやらず、ほとんどは生活の中で覚えたという感じです。

それで、もう一度、スペインで基礎から勉強して、スペイン語の試験DELEも受けようと思い、
2007年にマラガに来ました。

3か国6都市でスペイン語を勉強して思うこと

スペイン語を勉強している人と一口に言っても、
試験に合格するために勉強している、仕事でスペイン人のクライアントと話さなければならない、とにかく早くコミュニケーションが取れるようになりたい、その国に住むのが夢…などと、いろいろ。

住みたい、仕事をしたいと思っている国でスペイン語を学ぶのが一番

目的が違うので一概には言えませんが、
私のように、
何の言語の知識もないところから、何かのきっかけで偶然スペイン語に興味を持ってその夢や目的を実現したいと思っているなら、スペイン語学習を始めたきっかけになった、目的がある国(街)で学ぶことをおすすめします。

それが一番の近道。
繰り返しますが「目的がある」なら、です。

将来スペインに住みたい…ならスペインで。
恋人がメキシコ人…ならメキシコで。
キューバで音楽を学びたい…ならキューバで。
フラメンコを学んでいる…ならスペインで。

メキシコで働くのが目標だけど、その前にちょっとスペインに…
バルセロナに住むのが夢だけど、その前にちょっとマドリードで…
マドリードで仕事を探すのが目的だけど、他の国の方が授業料が安いのでまずそちらに…

とか思わず、
真っすぐ目的地に行っちゃってください!

スペイン語が勉強できる国は選択肢が多いので、
趣味として、経験として、いろいろな国へ行ってみたい、いろいろな国で勉強してみたい、旅をしながらスペイン語を勉強したい…
という理由でいろいろな国へ行くのは大賛成です。

思っていたより違っていた各国のスペイン語

私は(スペイン語に関して)すごく遠回りをしました。

私の場合なら、
ドミニカ共和国の選手を取材したいから…だったのでドミニカ共和国へ。

だったはずなのですが、
ずいぶん前だったので、そのころはネットもあまり発達していなく、語学学校情報もあまりなかったので、
とりあえず、ラテンアメリカの中で一番情報があったグアテマラのアンティグアへ行きました。

同じラテンアメリカだし、2国間は近い(と当時は思っていた)し。
少し学んでカリブに行けばいいか。
ぐらいの軽い気持ちで。

当時野球の仕事以外に、記事を書いていたり、スポーツ以外の番組も担当していたので、
他の文化にも興味があり、全ての経験が仕事に活かされると思っていたこともありました。

グアテマラに着いたときは、
スペインで2か月勉強したスペイン語は殆ど役に立たず(特に現在完了までだったので )

そしてグアテマラで復習+勉強して、
その後、カリブへ。

でも私のスペイン語のベースはグアテマラのスペイン語。
レベルが高ければ、そんなに戸惑わなかったでしょうが、
基本的なことがわかるプラスアルファぐらいだったので、

キューバのハバナ大学へ行ったときも、最初は???
そしてドミニカ共和国へ行っても、また???
その後マラガへ来た時も、??? (苦笑)

いろいろなところで
「メキシコに住んでたでしょ~」と言われました。

グアテマラの人たちは「メキシコのスペイン語は嫌いだ」と言っているのに、
キューバやドミニカ共和国の人たちにとっては、
グアテマラで習った私のスペイン語はメキシコのそれと同じように聞こえていたみたいです(笑)。

文法や教科書に載っている表現、テスト勉強はそんなに違いはないですが、
発音と日常会話でよく使われる表現が思っていた以上にそれぞれの国で違い、
どこの国へ行っても、また初心者に戻った気分で、ナチュラルに話せるには程遠いレベルでした。

例えば何が違う?各国のスペイン語

電話の「もしもし」一つをとっても、
グアテマラでは「Aló」、メキシコでは「Bueno」、キューバでは「Oigo」。
スペインでは上の3つは全く使わず、「Oiga」「Dígame」がスタンダード。

emi
emi

携帯社会になってきて
「Hola! 〇〇」とか
「〇〇, qué pasa?」とか

名前を言うようになったりとか、変わってきてはいますが。

*〇〇は相手の名前

他にも、日常表現の細かい違いはたくさんあります。
スペインではよく使うVostrosはラテンアメリカでは使わない。
多くのラテンアメリカでも使わないVosをグアテマラでは使う。

単なる意識不足もあるのですが、
未だにVosotrosは苦手だし、ふいにAhoritaとかduraznoとかtronjaとかjalarとか..
こちらで使わない単語が出てきます。

今となっては、それも知識となり、
こちらで使わない言葉で話してしまっても「ラテンアメリカに住んでたのね~」と
笑って話せるのですが、最初の頃は〇▽□☆$%&?になっていました。

住んでいると言葉だけでなく暮らすことも学べる

そして、
住んでいると、学生としてスペイン語を勉強している間も、
もちろんその土地での暮らしも学べます。

すでにそこでの生活が始まっています。

文化や習慣を知るだけではなく、知り合いもでき、
働きたいなら労働許可を取るにはどんな方法があるのか。
結婚するにはどんな手続きが必要か。
滞在許可を取るために、学生として滞在していた期間が長ければ取りやすかったり、
ということもあります。

そして何よりも、
その国が自分に合うか合わないかを知ることができます。

外国に住むのは、思ったよりたいへん。
その街が本当に好きか、自分に合うか、
これは長く生活していく上で、とても重要。

住み始めて全てが新鮮で…という時期は、
何もかもが刺激的でプラスに思えますが、
本当に住むとなれば、旅行中や最初の3か月はポジティヴだったことが、
全てネガティヴに思えたりします。

(スペイン人が陽気だと思っていた→単にうるさいだけ *_*というように)

それを学生として(気楽に)滞在している間に、
ある程度知ることができるのは、貴重なこと。

合わない、思っていたのと違う、ということがわかれば、
早い段階で、人生の軌道修正ができます。

そして、合う!ここだ!と思えば、
学生→そこに住むという目的に向かって、すぐに動き出せますしね。

 

スペイン語留学したいけど、どこの国に行こうか迷っているという相談をいただいたのと、
自分のスペイン生活が13年目に入ったので、今までの経験をまとめてみました。

私の場合、あまり一般的ではないので参考になるかどうかわかりませんが、
迷ってる人に、ちょっとしたヒントになってくれれば嬉しいです♪

 

 

 

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