スペイン語を学習するうえでも、
リスニングに、そして歌詞が耳に残るので文法にも役立つスペイン語の曲。
ただ、たくさんあるので、
どこから聴けばいい?と迷う人が殆どだと思います。
「勉強のために」と聞き取りやすい、文法学習にも役立つ曲を探すのもいいと思いますが、
やはりいろいろな曲を興味を持って聞き続けるには、好きなミュージシャンを作るのが一番。
今までに、おすすめのスペインのミュージシャンを5人紹介しましたが、
今日はコルドバ出身の人気ミュージシャンを紹介します♪
出身地を重んじるスペインの人たち
TVでもインタビューでも会話の中に、出身地が必ず出てきて、
同郷だとすごく盛り上がるスペインの人たち。
日本でも多少は、
「えっ、大阪ですか?私も!」みたいになりますが、
地理的にも文化的にも、各地方の特徴がはっきりしているのに加えて、
歴史的なこともあり、スペインのそれは、もっと強いように思います。
歌のオーディション番組でも、
出場者が「どこ出身?」と訊かれ、アンダルシア出身なら必ず「Olé!」と返ってくるし、
審査員と同じ市の出身なら、「Ohhh!私と同じ!」と一気に距離が縮まる感じです。
そんな文化のスペイン。
今日はコルドバ出身のミュージシャンを紹介します。
スピーチの映像もアップしますので、
聞き取りの練習などにも聴いてみてくださいね♪
India Martínez(インディア・マルティネス)
まずは、India Martínez(インディア・マルティネス)。
コルドバ出身で、その後同じアンダルシアのアルメリアに引っ越しをしましたが、
コルドバへの愛が強く、ビデオクリップをコルドバで撮ったり、
自分の生まれた地区への思いを込めた曲も歌っています。
インディアという名前は芸名。
顔立ちや雰囲気、曲の好みもエキゾチックだったことから、
この芸名が付けられたとか。
こちらが、
コルドバの世界遺産であるメスキータ前やローマ橋などで撮影された、
『La Gitana』のビデオクリップ。
2分10秒あたりでは、
コルドバを代表する画家、Julio Romero de Torresの有名な絵『la Chiquita Piconera』にも扮しています。
Julio Romero de Torres,
pintó a la mujer morena
Con los ojos de misterio
Y el alma llena de pena… #Lachiquitapiconera #Cordoba #Lagitana #españa
(1930) pic.twitter.com/khYKMo52zc— India Martínez (@IndiaMartinez) May 30, 2019
フラメンコ&ポップシンガーという位置づけで、
『La Gitana』はポップ色が強いですが、
私はフラメンコ色が強い曲の方が好き。
Vanesa Martinが提供したこの曲『90 minutos』は、
Indiaが持つ、そのかすれ声とフラメンコ色の魅力が曲とうまく絡まりあい、
大ヒット曲となりました。
ちなみにVanesa Martinは、
私がスペインで一番好きなシンガーソングライターです♪
またIndiaは、コルドバ出身のシンガーとして、
コルドバで行われるイベントにも呼ばれることが多く、
こちらは『世界観光の日』でのスピーチの模様。
そして、昨年のクリスマス。
コルドバ市で初めての試みだった『光と音のショー』の、
3つのクリスマスソングのうちの一つにも選ばれました。
上のビデオは、コルドバのクリスマスを動画にしたVlogです。
コルドバのクリスマスイルミネーション、クリスマスマーケット、街、
そして光と音のショーの様子がまとめてあるので、ぜひご覧くださいね♪
この中に入っている彼女の『Mi mejor regalo eres tu』という曲は、
「私にとっての一番のプレゼントはあなたと一緒に過ごせること」という素敵な歌。
聴きながら目に涙を浮かべている人もいました。
Vlogのコメント欄にリンクも貼ってあるので、
じっくり聴きたい人は、そちらからもどうぞ!
Antonio José (アントニオ・ホセ)
そして、コルドバ出身のミュージシャン二人目は、
Antonio José(アントニオ・ホセ)。
コルドバの村、Palma del Río という出身の25歳。
えっ!そんなに若かったの~?と今更驚き *_*
幼少のころから地元では有名で、
2005年には、ヨーロッパ各国のシンガーが集まって競い合うユーロビジョン・コンテストの子供版、
ユーロビジョンジュニアにスペイン代表として参加、2位に輝いています。
その後、2015年に『La Voz』というオーディション番組に参加・優勝し、
一気に有名になりました。
こちらは番組ファイナルの時、
スペインの人気シンガー5本の指に入る、Pablo Alborán(パブロ・アルボラン)とコラボした時のもの。(右:Antonio José)
*2人の歌の後に、スペイン語でのコメントもあります。
コンテスト中から、他の人と比べ、圧倒的な上手さとカリスマがあり、
あっという間に人気者になりました。
Medina Azahara(メディナ・アサーラ)
3組目は、1979年に結成されたスパニッシュ・ハードロックグループ、
Medina Azahara(メディナ・アサーラ)。
たぶん日本語で書くと「メディナ・アザーラ」となるのでしょうが(ZARAがザラとなるように)
やはりどう考えてもスペイン語では「ザ」ではなく、どちらかというと「サ」に近いので「アサーラ」と記します!
Medina Azahraという名前は、もちろん、世界遺産にも登録されている、
コルドバの郊外に10世紀初めに造られた、ヨーロッパ最大&当時世界で最も重要な都市だった宮殿都市、メディナ・アサーラが由来。
そしてグループも、もちろんコルドバ出身です。
こちらは『Córdoba』という曲。
そして『Paseando por la Mezquita』(メスキータを散策して)という曲もあります。
2曲とも、とても歌詞が美しく、心に沁みる。
やっぱり私はコルドバが好きなんだなあと実感します♥
以上、今日はコルドバ出身のミュージシャン3組(2人と1組)を紹介しました。
皆さんのお気に入りの曲が見つかりますように♪
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