6月23日の夜は、スペイン各地で『サン・フアン祭り』が行われます。
6月24日が実は「サン・フアンの日(聖人ヨハネの日)」で地域によっては祝日。
そして、その前夜の23日(noche de San Juan)に夏の始まりを祝うイベントが行われます。
*ちなみにバルセロナは祝日ですが、コルドバもマラガも祝日ではありません。
『サン・フアンの火祭り』とは
いろいろな説がありますが、起源は夏至直後であるこの日に夏の到来を祝い、これからだんだん日が短くなり弱くなる太陽に力を与えることが目的だったと言われています。
そして浄化する働きがある火を用い、悪霊や悪運を追い払い幸運を引き寄せる意味もあり、主に海岸沿いの街で行われる火祭りが有名です。
マラガの火祭り
以前住んでいたマラガでも、このお祭りはとても有名で、この日の夜になると、みんな海岸へ出かけ、ビーチは人で溢れていました。
海岸では、グループごとに焚火をします。
そして、それを囲み、食べたり、飲んだり、踊ったり。
焚火で、願い事を書いた紙を燃やし、その焚火の上を飛ぶとその願いが叶うと言われているので、火傷しそうな距離感で、みんな火の上を飛びます。
そして、深夜を過ぎると「海に入ったり海水で顔を洗ったりすると、永遠に美しさが保たれる」という言い伝えもあるので、水着で海に入るひとも。
また、水に浸かることはなくても、みんな手足や顔を海水に浸します。
海岸では市がオーガナイズしている音楽や花火のイベントもあるので、一晩中、とても賑やか。
マラガでは次の日(24日、サン・フアンの日)は祝日ではないのに、みんな本当に元気です *_*
コルドバの『魔法の夜』
内陸部にあるコルドバは、特にサン・フアンにちなんだ有名なお祭りはありませんが、Noche Mágica(魔法の夜)というイベントが行われたので行ってきました。
これは、キリスト広場に通じるブーゲンビリア咲き乱れる坂、Cuesta del Bailíoの階段が、2000個のキャンドルで埋め尽くされるという幻想的なイベント。
夜9時ごろからキャンドルを並べ始め、暗くなり始める10時ごろからイベントが始まります。
坂の上にはステージが設置され、音楽のライブが行われ、
みんなキャンドルと写真を撮ったり、階段に腰を掛けて、夜風に吹かれながら音楽を楽しんだり、心地よいまったりとした夜を過ごしていました。
バルセロナに住んでいた時も、爆竹音が途切れることなく街に鳴り響き…というサン・フアンの夜を過ごしたので、コルドバの静かな夜は、とても新鮮でした。
◆Noche Mágica en Bailío 2019◆ 日時: 2019年6月23日(日)21:00 - 1:00 場所: Cuesta de San Bailío