先日からお知らせしていますように、来月3月3日に、私が書いた旅のヒントBOOK『愛しのアンダルシアを旅して 南スペインへ』(イカロス出版)が発売されることになりました。
コルドバ・マラガ・グラナダ・セビージャ(セビリア)を始めとしたアンダルシアのいろいろな町や白い村の見どころ、おすすめのお店&レストラン&ホテル、習慣や文化などのコラム…など、旅のヒントにしていただける内容を散りばめた本になっています。
この時期に旅行本…と思う方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、数回にわたって、本ができるまでの裏話をお届けしようと思います。
出版のお話が来たのは?
出版のお話を頂いたのは、2020年が明けて少したったころでした。
コロナはすでに存在していて、普通より取材が少し困難になるかな、とは思っていましたが、まさかこんなに長引いて、たいへんなことになるとは想像できませんでした。
その後、スペインは2か月半に渡るロックダウンに入り、取材を始めたのは結局、夏ごろ。
アンダルシア州といっても広く、実際どれくらいの広さなのかというと87.597km²。北海道が83,454 km²なので、北海道より少し広いぐらいなんですよね。
それに各町や村間の移動も、鉄道が整っていない地域もあるので、普通の状態の時でも日本のようにスムーズには行きません。
コロナ禍での取材
それプラス、コロナ禍で、閉まっているホテルやお店もたくさん。列車やバスの本数も減っていたり、一時的になくなっていたり…。
事前にセレクトしていたお気に入りのショップも、再オープンのめどが立っていないので、変更しなければならない!と思っていたら、ずっと後に再オープンしたりってこともありました。
訪問先では、特に、この状況の中、宿泊施設や観光スポット、お土産屋さん、バルなどを維持するたいへんさが、伝わってきました。
そんな、それぞれが本当にたいへんななか、今回訪れた町や村の人々は、みんな温かく迎えてくれました。
これまでに何度も訪れている町や村ですが、本の取材ということで、新しい発見もたくさんありました。
後半は、再び、他の県への移動ができなくなってしまい(今も続いています)、取材時期が少しずれていたら、3月に出版できなかったかもしれません。
またこの1年間は、お祭りやイベントの多くが中止になったので、2020年以前の取材や写真がなければ、それらの掲載はできなかったでしょう。
そういう意味でも、夏からではなく、私の約13年間のアンダルシアでの暮らしが、凝縮された1冊になっています。
まだ安心して自由に行き来できる状態ではありませんが、一日も早く平穏な日々が戻ることを願って、旅に出る予定がある人はもちろん、ない人にも本書を片手に家にいながら “アンダルシア街歩き” を楽しんでいただけたらと思っています。
次回は、9月にも一度、駅や列車、バルなどについて書きましたが、コロナの状態を含め、(たぶん今もあまり変わらない)具体的に様子はどうだったかというお話を書きますね。
最後まで読んでくださって、どうもありがとうございました♪