画家ピカソが生まれて幼少期を過ごした街・マラガ。
子供の頃のピカソが目にした光景が、街の所々に残っています。
前回は、マラガに来たら必ず訪れてほしい
「ピカソゆかりの地巡り1」を書きましたが、
今回は、ピカソファン、時間に余裕がある人向けに、
「ピカソゆかりの地巡り・続編」です。
ピカソゆかりの地巡り1 おさらい
ピカソの生家があり、幼少の頃の行動範囲であったマラガの旧市街は、
そんなに広くはなく、コンパクトにまとまっているので、
全て近く、簡単に周れます。
前回書いた、マラガに来て必ず訪れてほしいのは、下記の5スポット(1,2は同じ広場)。
- ピカソが幼少のころ遊んだ広場 - La Plaza de la Merced –
- ピカソの銅像 - La estatua de Picasso –
- ピカソの生家 -La casa natal de Picasso –
- ピカソが洗礼を受けた教会 – Iglesia de Santiago –
- ピカソ美術館 – Museo Picasso Málaga –
移動時間4分内に、5スポットが集まっています。
生家や美術館に入場すると、もちろん時間が必要ですが、
その時間がない人も、この4分のルートを是非歩いてみてください。
ピカソゆかりの地巡り・続編
そして、今回の続編。
ピカソ本人だけでなく、お父さんや叔父さんの行動範囲だった、
だからもちろん子供のピカソも訪れた場所なんですが、
ピカソ家ゆかりの地巡りとも言えるかもしれません。
最後の闘牛場を除いては、
全て旧市街にありますので、散策がてら周ってみてください。
ピカソの父が芸術をテーマにした会合に通っていた薬局
まずは、同じく画家で美術教師もしていたピカソのお父さんが、
芸術をテーマにした集まりに通っていたという薬局。
スペインではtertulia(テルトゥリア)と言われ、
個人の家やカフェなどで、コーヒーやワインを飲みながら、
芸術や社会問題、政治など共通のテーマについて話し合う会合が、あちこちで行われていました。
その集まりが、ピカソ家の近くにある薬局であったので、よく訪れていた当時のマメリー薬局。
今はブスタマンテ薬局として引き継がれ、同じ場所で営業しています。
場所は、ピカソの銅像があるメルセー広場(Plaza de la Merced)から、
サンティアゴ教会 (Iglesia de Santiago Apóstol)へ向かう、グラナダ通り(Calle Granada)の入り口。
横断歩道を渡った右手。
それについて言及したプレートもあります。
住所:Plaza de la Merced 1
ピカソが通っていた幼稚園
そして、そのまま真っすぐ歩き、
ピカソが洗礼を受けた教会の前を通り、左折してピカソ美術館を越えると、
左手にサン・アグスティン教会(iglesia de San Agustín)が見えます。
その向かい側にある建物が、ピカソが通っていた幼稚園だったところ。
写真の右の黄色い建物のところに幼稚園があったと言われています。
古い建物が、ひっそりと建っているので、
見逃してしまうかもしれませんが、このプレートを目印に見つけてください。
ピカソの叔父の宝石店
そして、(迷わないために)もう一度、来た道を戻り、
洗礼を受けた教会があった、グラナダ通りに出て左折、まっすぐ5番地まで歩いてください。
少し遠いですが、途中バルやお店が続いているので、飽きないと思います。
青い●●●がある通りがグラナダ通り。
今は宝くじ屋さんになっていますが、
ここにピカソの叔父さんの宝石店がありました。
宝石店を経営していた叔父さんは、
ピカソがマドリードの美術学校で学んでいる間、経済援助をしてくれていたそうです。
ピカソの父が教えていた美術学校
グラナダ通り5番地を越え、もう少し歩くと、
マラガの中心、コンスティトゥシオン広場(Plaza de la Constitución)に出ます。
この広場の一角、北西の角、コンパニア通り(Calle Compañía) に Ateneo de Málagaがあります。
この建物は、昔ピカソの父が美術を教えていた美術学校(Escuela de Bellas Artes de San Telmo)でした。
今学校は郊外に移転しましたが、
その頃、ピカソの父が教鞭を取り、近くの学校で勉強していたピカソも立ち寄っていた建物は、
現在、市のミュージアムになっていて、自由に見学できます。
住所:Calle Compañía 2
ピカソがインスピレーションを受けた闘牛場
最後は、旧市街から東に少し離れた海岸近くの地区にある、
1876年に着工された、マラゲータ闘牛場(Plaza de toros de La Malagueta )。
街の中心、コンスティトゥシオン広場からは約1.2㎞、歩いて15分です。
ピカソは9歳の時、初めて父と闘牛を観戦。
心を動かされ、その年に闘牛をテーマに作品を描きます。
そして、その後も父と一緒によく闘牛場に通いインスピレーションを受けたそうです。
住所:Paseo de Reding 8
今回紹介した5スポットは、
闘牛場以外、当時の面影がなくなっていたり、他の建物に代わっていたりで、
大きな看板や写真があるわけでもなく、視覚的にイメージが湧きにくいですが、
だからこそ目を閉じると、
ピカソが、まだ誰もピカソだと知らなかった頃、
この同じ場所で同じ空を見上げていたのかと思うと、
その光景が浮かんでくるようで、不思議な気持ちになります。
有名な観光スポットではありませんが、
時間に余裕がある人は、
ピカソのいた、その風景の中での散策を楽しんでください♪
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