スペイン旅行時、気をつけないといけないことに一つに「祝祭日」があります。
きっちり予定を立てて、いざ出発、やっと到着して、さぁ観光!というときに、お店や施設が閉まっていたり、時間が変更になっていると、せっかくの計画が台無しになってしまいます。
スペインには国民の祝祭日以外に、州や市町村だけの祝祭日もあるし、宗教行事が多いので日本人の私たちにはあまりなじみがなく、どのお休みがより重要なのか見分けるのも難しいですよね。
ということで、今回はその中でも特に要注意の3つの祝祭日をお知らせします。
スペインでは祝祭日に閉まっているお店があったり、営業時間が変更になるところも多い上に、ホームページやSNSを通してきちんとお知らせしないお店などもまだたくさんあります。
日本にはない習慣で想像できないので「何とかなるさ」と思ってしまうかもしれません。
行き当たりばったりや小さなハプニングを楽しみたいという旅行ならいいですが、そうじゃない場合は、祝祭日を旅行計画前に必ずチェックしてくださいね!
2025年アンダルシア(コルドバ・セビージャ・マラガ・グラナダ)の祝祭日はこちらから⇩
スペイン旅行、特に注意!3つの祝祭日 その1
どの祝祭日も何かしらの形でイベントが行われることが多いですが、カトリックの国なので、伝統的な宗教行事は盛大に行われることが多いです。
また日本とは形が異なるので要注意ですね。
中でも、日本とかなり違うのがクリスマス/navidad(&大晦日&元日/nochevieja & año nuevo)。
クリスマスイヴは12月24日、クリスマスが25日というのはもちろん変わりませんが、お祝いの仕方が異なります。
まず、12月24日は家族でそして親戚を迎えて家でディナーがほとんどなので、仕事はお昼ごろまで(スペインでは14時か15時ごろ)、そしてその後みんな家路を急ぎます。
お店も同じ。夕方ごろには街のお店はシャッターが下り、中心街はがらんとしてしまいます。
家に戻って、9時前後から始まるクリスマスディナーの準備をします。
普段からスペインではディナーが遅いので、この日も9時前後から始まり、深夜近くになると、若い人を中心に繁華街へ出かける人もいます。
そして、25日は仕事もお店(一部のカフェなどを除いて)もお休みです。
日本では24日のイヴがメインで、25日のクリスマスの日は、もう終わった感がありますが、スペインでは24日午後から25日は完全にお休みモードなので注意しましょう。
スペイン旅行、特に注意!3つの祝祭日 その2
二つ目は、スペインでは重要ですが日本にはない行事、ロス・レジェス・マゴスの日(東方三博士の日)/Día de los Reyes Magos、1月6日です。
先ほども書いたように、クリスマスイヴ&クリスマスは12月24-25日なのですが、スペインではこのロス・レジェス・マゴスの日までクリスマスシーズンが続き、この日に東方からやって来た三博士にプレゼントをもらいます。
最近でこそ、12月25日にもプレゼントをもらう子供たちも増えてきましたが、メインは1月6日です。
冬休み最後の日ということもあり、イヴに当たる1月5日午後からと当日6日は大盛り上がりです。
で旅行者にとって何に注意しなければならないかと言うと、まず前日の1月5日に東方三博士がやってきて夕方ごろから各町主催で盛大なパレード(Cabalgata)が行われます。
このパレードはキャンディやお菓子、街によってはぬいぐるみなどを沿道の子供たちに向かって投げるので、たくさんの子供連れの家族が集まります。
なので、もちろん道路は通行止めになるし、短時間に多くの人が流れるので、まるでコンサート終わりの駅へ向かう道のようになります。
地理感がないと少し難しいかもしれませんが、時間・コースが決まっているので、友達やホテルの人などにきいておくといいでしょう。
そして、1月6日は祝祭日、ロス・レジェス・マゴスの日。
スーパーやショップなどは閉まり(一部オープンしているお店も有、地方にもよる)、プレゼントをもらって冬休み最後の日を楽しむ子どもさん連れの家族でバルやレストランが賑わいます。
スペイン旅行、特に注意!3つの祝祭日 その3
三つ目は、セマナ・サンタ(聖週間)/Semana Santa。
ちなみに、2026年は3月29日(日)~4月5日(日)までです。
“2026年は”としているように、セマナ・サンタは年によって日付が変わるので必ずその年のカレンダーを確認してくださいね。
ネットで急いで検索すると、過去の記事だったりするので必ず “2026 semana santa ”のように、調べたい年を入力して検索してください。
セマナ・サンタ=聖週間なので、一週間続くわけですが、クライマックスは聖金曜日/viernes santoで、国民の祝祭日になります。
アンダルシアをはじめほとんどの州は聖木曜日も祝日で連休になりますが、カタルーニャ州やバレンシア州は復活祭の月曜日(イースターマンデー)が州の祝祭日となっています。
ただ、一週間すべてが祝祭日ではないとはいえ、特にアンダルシアでは、セマナサンタが始まると、毎日ローカルのテレビ中継もあり、街中が完全にお祭り気分になります。
ほぼ毎日、プロセシオン(宗教行列)もあるので、旧市街の中心などパソ/トロノ(山車)が通る通りは通行止めになり思うように移動ができないし、市バスも期間中、バス停の場所やルートが変わります。
各パソのコースや時間が書かれた無料のitinerario(「イティネラリオ」と言えば通じます)が、観光案内所や主なレストラン・カフェ・ショップなどに置いてあるので、もらっておくと便利です。
ただ土地勘がない旅行者が全てを把握するのはほぼ無理なので、セマナサンタに興味がない人は、この時期の旅行を避けるのをおすすめします。
前の週ぐらいから、パソが通る広場や通りに椅子が並べられたり、幕が掲げられたりして、街の様子もがらりと変わり、カフェやバルも特別メニューになるところが多いので、街の日常を感じることもできなくなります。
そして何より、どこへ行っても混み混みだし、ホテルや飛行機、列車などの料金が全て上がります。
セマナサンタ時期の旅行は、セマナサンタに興味があり、セマナサンタ自体を感じ、楽しみたい場合のみおすすめです。
スペイン旅行、特にアンダルシア州で要注意な祝祭日 +α
上で述べた3つ以外で、特にアンダルシアの都市で要注意の祝祭日、それはフェリア/feriaです。
日本でスペインのフェリアと言えば、セビージャの春祭り/Feria de abril de Sevillaが有名ですが、セビージャ以外の各都市、各市町村でも開催される伝統的なお祭りです。
フェリアは都市により日付が異なります。約1週間続きますが、そのうちの1日が祝祭日になっているところが多いです。
ただ、祝祭日以外の日も含め、期間中は街全体がフェリアモードに入っていて、お店などのオープン時間、メニューなども変更になるので注意してください。
実際にどんな様子なのかYouTubeでチェックしてみてください!
ちなみに、マラガは観光名所が集まる旧市街の中心、コルドバはフェリアのためにつくられた郊外の会場の様子です。
【マラガのフェリア】⇩
【コルドバのフェリア】⇩
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