日本に一時帰国して、
ありがたいなと感じる多くのことの一つが、お手洗い。
もちろん場所によるのですが、
一般的に、きれいで、広くて、みんなお行儀が良くて、
重いバッグを置いたり、コートを掛けたりできる台やフックがある。
ゆっくり座って、お化粧直しができる…なんて、
スペインでは考えられないことです。
反対に日本からスペインへ旅行に来られたら、
不便に感じられると思います。
そして、
それ以前に、知っておかないと戸惑ってしまうことがいくつかあるので、
まとめておきますね。
スペイン語で「お手洗い」「トイレ」って何ていうの?
まずは、
「お手洗い」「トイレ」という単語。
スペイン語でもたくさんある「お手洗い」「トイレ」という名詞
日本語でもいろいろな言い方があるように、
スペイン語でも、たくさんあります。
国によっても違いますが、
スペインでは主に、
lavabo(ラヴァボ)
aseo(アセオ)
baño(バーニョ)
cuarto de baño(クアルト・デ・バーニョ)
を使います。
微妙なニュアンスの違いは、
直訳するとサービス。スペインでは「お手洗い」という意味の名詞としても使う。
lavabo(ラヴァボ)
洗面台=洗面所という意味。
aseo(アセオ)
asearという動詞は「清潔にする・整理整頓する」という意味。
特に小さなお手洗いを言う。
baño(バーニョ)
お風呂(浴室)という意味。
cuarto de baño(クアルト・デ・バーニョ)
バスルームという意味。
スペインでは「servicio」「lavabo」「aseo」を使う人が多いようです。
旅行へ行くときは、是非これを覚えてください!
¿Dónde está el servicio?(ドンデ・エスタ・エル・セルヴィシオ?)
スペイン語で「男性・女性」って何ていうの?
セルヴィシオの場所がわかり、無事お手洗いにたどり着いたものの、
どちらが男性用でどちらが女性用かわからなかったら、入るのに困りますよね。
わかりやすいイラストや色での区別があるといいのですが、
最近のお洒落なカフェなどで、時々???となるときがあります。
señores/señoras
caballeros/damas
hombres/ mujeres
が一般的ですが、
ellos/ ellas…彼ら/彼女ら
oとaの違いだけで、殆ど同じに見えるのでわかりにくいですが、
o=男性、a=女性。(上のseñores, señorasも)
また最後のsは複数形のs
単数形で表記してある場合は最後のsがありません!
最近はユニセックスのお手洗いも
そして、最近はユニセックスのお手洗いも増えてきました。
もともと小さいお店などは一つしか無いところもありますが、
そうでないところも、時代の流れ、そして元々スペインの人たちは、
気にしない人が多いので 、そうなってきているのでしょう。
スペインのお手洗いによくある!知っておいたほうがいいこと
さてそんなスペインのお手洗いですが、
日本の感覚でいると戸惑うことが多々あります。
鍵が掛かっている場合がある
お店によっては、鍵が掛かっていたり、
パスコードでロックを解除しなければならないところもあります。
その場合は、お店の人に鍵をもらうか、
パスコードを訊かなければなりません。
いろいろな尋ね方がありますが、シンプルに
Quiero usar el servicio. (キエロ・ウサール・エル・セルヴィシオ)
鍵を渡してくれたり、パスコードを教えてくれたりするでしょう。
鍵がなかったり壊れていることが多い
そして逆に、
鍵がなかったり、壊れていたりすることもよくあります。
これは、どうしようもないので、
できれば友だちと一緒に行くのをおすすめします。
すると仮に鍵がなくても、
一人がドアの前で見張って?いられるので安心です。
一人の場合、
もし女性用の鍵が壊れていたら、
後でも書きますが、みんなそうしているので、
男性用に入っちゃってください!(個室の場合です)
トイレットペーパーがないことが多い
そして、日本のお店のように頻繁にチェックもしないので、
かなりの確率でトイレットペーパーが無いときがあります。
一度中に入って、またペーパーを取りに外に出るのは、
特に並んだ後は面倒なので、念のためにティッシュを持って入るようにしてください。
バッグやコートを掛けるところがない
また、大きな荷物や、濡らしたくないバッグ、かさばるコートなどは、
なるべく持ち込まないように。
掛けるフックなどは、ほぼ無く、
洗面台のところに置こうとしても、水で濡れていて置くところに困ります。
一定の時間が過ぎると電気が消えてしまう
そして、
これは、知らないと慌てることになるので、とても大切!
多くのお店のお手洗いは、センサーライトになっていて、
一定時間を過ぎると消えてしまいます。
その一定時間が結構短かったりするので、
のんびりお化粧直しなんかをしていると、
突然真っ暗に。
しかも、お店によっては、
本当に何も見えないくらい真っ暗になります。
私も何度か、本当に焦りました。
以来、常に携帯をポケットに入れて、
真っ暗になっても大丈夫なようにしているのですが、
そうならないように、
お手洗いに入ったら、まずセンサーの位置を確認してください。
入り口付近にあるので、
消えてしまったら、もう一度その下を通るか、手をかざすと、
入ってきたときと同じように電気がつきます。
また、このような↓ スイッチがあるところもあります。
入るときにも、これを押して電気をつけるのですが、
やはり勝手に消えてしまうので、
消えたらもう一度押して、つけ直さなければなりません。
写真のように、真ん中が光るので、暗い中でも探せますが、
どこにあるのか再確認しておくと安心です。
トイレットペーパーを流せないところもある
また、スペインでは、
特に旧市街の古い建物では、
トイレットペーパーを流せないところも多いです。
その場合は、必ず「流さないで!」と書いた紙が貼ってありますが、
大抵はスペイン語のみか、プラス英語。
もしわからなくても、
「NO……」と書かれた貼り紙があると流せないと思えばいいでしょう。
そしてその時は、横に必ず大きなゴミ箱もあると思います。
日本人的にはビックリ! スペイン人にとっては普通 ?お手洗いの習慣
最後に、
私が驚いたこと、
でもスペイン人に訊いてみるとあまり驚かれず、
さらに驚いた *_* ことがあります。
鍵があっても掛けない人たち
まず、鍵を掛けない人が結構いるということ。
知らずに開けてしまうと、
気まずくなり、結構迷惑です。
なので、私はドアをゆっくり開け、
仮に中に人がいたとしても、
何か反応してもらえる時間を与えるようにしています。
今までに何回も、
開けている途中に「入ってるよ!」と
中から叫ばれたことがありました。
男性用に普通に入る人たち
そして、
これは前にも少し触れましたが、
みんな結構、普通に男性用に入ります。
女性用も開いているのに、
わざわざ男性用に入る人はいませんが、
女性用が混んでいて男性用が開いている場合、
女性用の鍵が壊れている場合、
女性用にペーパーがない場合、
女性用が故障中・清掃中の場合、などなど。
ただし、もちろん個室のお手洗いの場合です。
駅などの大きなお手洗いではありません。
男性用が開いているのに、律義に(普通に)女性用の前に並んでいると
「なぜ男性用に入らないの?」と言ってくる人も多いです。
友達同士や母娘で一緒に入る人たち
そして、これが一番驚いたこと。
それは、
女性2,3人(母娘、友達同士)で一緒にお手洗いに入るひとが結構いること。
お母さんと小さい女の子とかではなく、
大人の女性が2,3人一緒に。
ただし、個室が広く、
中に洗面所もある場合に限りますが。
これは、スペイン人の感覚では結構普通で、
一緒に入って、一人は待っている間に、
鏡の前でお化粧直しをしたり、髪を結びなおしたり、
そしてその間も、二人で話しながら…と、
時間を有効に使っているらしいです。
最初、女の子が二人、
お手洗いから出てきたときは、さすがに驚きました。
日本では考えられないことですよね⁉
本当にいろいろな文化・習慣があって面白いですね。
緊急時はバルのお手洗いへ
さて、そんな状況にならないに越したことはないですが、
急にお手洗いに行きたくなることもあります。
そんなとき、
駅
デパート
ショッピングセンター
スタバ
グルメマーケット
などが近くにあればいいのですが、
ない場合は、
近くにあるバルやカフェで頼んでみましょう。
「お客さんのみ使用可」と言うところもありますが、
旅行者が困っている様子を見ると、快く貸してくれるところがほとんどです。
¿ Podría usar el servicio ?(ポドリア・ウサール・エル・セルヴィシオ?)
そして、帰りに一言、
Muchas gracias!(ムーチャス・グラシアス)
と、お礼を言って出てくださいね!
初めての国に行くと習慣が異なり、心配もありますが、
情報として、前もって知っておくと安心できると思います。
旅行される方の、お役に立ちますように♪
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