スペインに留学してみたいなぁ、
長期滞在してみたいなぁ、
移住してみたいなぁ、
と思っている方もいらっしゃると思います。
日本もそうですが、旅行で行くのと住むのではいろいろ印象も変わります。
こんなはずじゃなかった…と後悔しないために「こんな人はスペイン生活に向いていないんじゃないかな」というのをまとめておきます。
「絶対にスペインに行く」という明確な理由や目的がある人は別ですが
「海外に住みたいんだけどスペインもいいかな?」と思っていらっしゃるひとは、ぜひ一読してみてください♪
*もちろん、(何事も)日本人でも人によるのと同じで、スペイン人も人によります。
みんながそうではありませんが、ここでは「一般的」なお話をするのでご了承くださいね。
日本のおもてなしをどう感じる?
まず、ざっくりと
「日本のおもてなしやサービスを普通に感じている人、または物足りなく感じている人」。
そんな人はスペイン生活には向いていません。
というのも、スペインでは、日本の半分? 1/3? (たぶん)1/10のサービスもしてもらえないからです。
これが全てではありませんが、生活していく上で多くのことに関わってくるので、ここにストレスが溜まると長期滞在は厳しいのではないかと思います。
時間に厳しい人
日本は世界的にも時間厳守の国として有名ですが、スペインは時間におおらかな国として有名です。「〇時に待ち合わせ」と言っても、その時間に来る人の方が少ないです。
公共交通機関も分単位では来ないことが殆どで(AVEは別 *別記事参照)、バスなどは1本飛ばしで来ることもあるので「バスが来なかったから~」なども言い訳になったりするんですよね。
日本だと、延着証明があったり、キッチリとした証明ができたりするので嘘だとばれたりしますが、スペインでは全てにおいてユル~く機能しているので、みんな納得します。
そんなだから、本当にバスが来なくて遅れることも多々あるのですが、だからと言って、それを想定して早く家を出る…という考え方もないですしね。
約束時間が過ぎても相手が来ないから電話すると「今からシャワーを浴びる」という人がいたりするのは驚きですが、大勢で集まるときいつも大幅に遅れる人がいると「彼はいつもそうだから」と誰も怒らずに納得して待っていたりするのも、おおらかというか文化なんですね。
以前、数人のお友達と待ち合わせをしていて、少し遅れることになったから「5分遅れる、ゴメン」とメッセージして、みんなに驚かれたことがありました。
しかも普通の驚きようではなく、みんな「なぜわざわざ、意味もないメッセージをわざわざ送ってくるの?」と本当に不思議そうでした。
そこにはスペイン人だけではなく、デンマーク人やスウェーデン人もいて、みんな???だったので、5分程度の遅れを遅れと考えるのはヨーロッパでは珍しいのかもしれないですね。
店員さんに厳しい人
日本はどこへ行っても、店員さんの接客が素晴らしいです。
それでも、ときどき偉そうに上から目線で声を荒げたり怒鳴ったり、文句を言ってる人も中にはいて、驚いてしまいます。
やっぱり「お客様は神様」だからなのでしょうか?
スペインでは、全くと言っていいほどその逆です。
店員さんは神様まではいきませんが、こちらが店員さんに気を使うことも多いです。
まず、店員同士のお喋りが絶えない。
スペインのZARAなどへ行くと、レジで店員同士がぺちゃくちゃ話しながら接客しているのが、ごく普通の光景です。
しかも、昨日どこで何を食べたとか、彼氏と喧嘩したとか、そんな話。
会計をしながらずっと同僚の方を見て話し続けているので、大丈夫?と、こっちが逆に心配になるほどです。
そして、ショップでもカフェでも、なかなか目を合わせてもらえません。
つまり、何かをお願いしたりたずねたりするのに、こちらから店員さんを探して、ずっと目で追っていなければなりません。
そして、やっと気づいてもらったら不機嫌そうな顔をされたり、「行きます」みたいな合図をしたのに、そこからまた一向に来なかったり…こんなのも普通です。
また、商品のことを知らない店員さんも多く、前日試着した洋服を買おうと思って次の日に行って「それは、まだ入荷していないから来週来て」とか、「うちの商品にはないわ。あなたの勘違いじゃない?」などと言われることも日常茶飯事です。
あと閉店10分前ぐらいに行くと「No,No!!!」と入れてくれないお店も多くあります。
これは店員さんの責任ではありませんが、例えば9時閉店だと閉店後片付けをするのではなく、9時までの勤務なので、9時までに片付けも終えて閉めるところもあります。
きれい好きな人
日本はきれい、清潔な国としても知られていますよね。
それと比べると、スペインはお世辞にもきれいだとは言えません。
まず道が汚い。
ゴミもそうですが、犬のフンがあちこちにある通りもあります。
あと、見ていると、おしっこも止めてある車に、平気でさせている飼い主さんも少なくはありません。
ゴミは大きなゴミ箱が通りに置いてあって、一応分別して、そこに捨てることになっています。
ただ、場所によっては、ゴミ箱の周りに家具や布団などの本来は捨ててはいけないものを捨てたり、ゴミ箱をあさって、そのまま、散らかして去るひともいるので、ゴミ箱の周りはいろいろ散らかっている場合が多いです。
そして、カフェのテーブルなどを、きちんと清掃されていないところも多々あります。
日本と比べて従業員も少なく、普通に考えても手が回らないんですよね。
そして、食べたり飲んだりするのに、何故こんなに汚れるの?という状態のテーブルも多いんです。
混雑時には、テーブルの上がそのままになっていて、座ってから店員さんを呼ぶのですが、またこれがなかなか来てくれない。
やっと来てくれたと思うと、中途半端にサーッと拭いてくれて、しかも、テーブルの上に残った食べ物のクズ?などを、そのまま床に落とすんですよね。
台ふきと掃除用具を貸してくれたら自分でするのに…と思うことがよくあります。
また営業時間中に掃除するカフェ等も多く、閉店時間が近づいてくると、コーヒーを飲んでいる横で、椅子をテーブルにあげたり、モップをかけたりされます。
一人の時間を大切にしている人
家族で、グループで、とにかく皆でわいわいするのが大好きなスペインの人たち。
一人で食事やカフェする文化がなく、一人でスペイン旅行をしている日本人を見ると驚きます。
なのでカフェで、のんびりとリラックスして過ごす…というのは皆無に近いのです。
そして需要がないので、音楽や内装、食器などにこだわったお店も少ないです。
ただ、マドリードやバルセロナなどの中心街は、オフィス街もあるし、外国人も多いので別ですが、ほとんどのスペインの都市では、日本のように心地よい空間を提供してくれるカフェは少ないです。
一人でカフェでゆっくり過ごしたい場合は、スペインのランチ&ディナー前かランチ時間がおすすめ。
ランチが14時から16時ぐらい、ディナーが21時頃からなので、13時、20時、14~16時ごろですね。
ただスタバなどは開いていますが、これらの時間にクローズしているカフェも多いんです。
音に敏感な人
日本に帰国して電車に乗ると、あまりの静けさに驚きます。
スペインでは、バスや電車などの公共交通機関で、普通にみなさん携帯で話しています。
しかも、ひそひそ話ではなく、自宅で話しているかのようにスピーカーをONにしている人もいます。
また、街の通りに、ところどころにベンチが置いてあるのですが、そこに座って大声で話す人も多く、ピソ(マンション)の下にベンチがあるところだと、窓を開けていると声が上がってきてうるさい。
日本のように「人の家の前だから…」「夜、遅いから…」なんて考える人はほとんどいないですからね。
また、隣近所のことを一切考えず、音楽をガンガンかける人も多いです。
パーソナルスペースを大切にする人
他人との距離感に敏感な人ですね。
スペイン人は日本人と比べて「近っ!」という距離感で接して来られることが多いですね。
生活の基本である挨拶は、besitosと言われるほっぺたへのキスですし、頭を下げるだけの日本人とは全然違いますよね。
写真を撮るときにも、普通に腰に手を回したりするのも結構普通ですね。
あと、カフェでも、ほとんどの席が空いているのに、わざわざ真横のテーブルに座る人も少なくはありません。
日焼けが嫌な人
日焼けがステータスのスペインでは、2月ぐらいになって、少し暖かい日が増えてくると海岸や、ピソの屋上やベランダで日焼けをする人が増えてきます。
夏になってから日焼けをするのではなく、半袖や袖なしの洋服を着た時に肌が白いと恥ずかしいので、それまでに小麦色に日焼けをしておくのです。
レストランやカフェでもテラス席が人気で、みんな日があたる場所を好みます。
自分一人の時は、日焼けをさけて生活することはできるので問題なしですが、スペイン人のお友達と一緒に行動するときは、自分だけ日影に…というのは難しいかもしれません。
動画でも同じテーマについて話しています♪
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