“La Ciudad más antigua de occidente(西洋で最も古い町)”
として知られているカディス。
紀元前1100年に、フェニキア人によってつくられた歴史ある街の数ある見どころのなか、
観光に欠かすことができない、カディス大聖堂と旧市街散策を紹介します♪
カディスってどこにあるの?
スペインに詳しいひと、アンダルシアに観光に来られたことがあるひとはご存知だと思いますが、日本ではまだあまり知られていない(たぶん?)カディス。
南スペイン・アンダルシア州8県の最南端に位置し、Capital(県庁所在地と訳します)であるカディス市は、大西洋に面しています。
下はカディス県の拡大地図。
へレス・デ・ラ・フロンテーラ市のホームページの地図を借りたので、へレス市の方が大きい●で記してありますが、カディス市が県庁所在地になります。
大きな地図では分かりにくいのですが、拡大すると分かるように、カディス市は小さな半島のようになっているので、海の上に浮かんでいるかのように街があります。
なので列車でカディス駅に入るときは、周りに何もない海沿いを走るので、この先に大きな街があるの?と少し不安になります。
こちらの動画の最初の部分に車窓が少しと、鉄道カディス駅が映っていますので、ぜひチェックを!⇩
そして、下がカディス市の地図。
このように海に囲まれています。
地図の右端に鉄道駅とバスターミナルがあり、旧市街はさらに(細い半島のような部分の)先端になるということですね。
この地理を知らなかった私は、初めてカディス市へ行ったとき、海が見える方向は全て南だと思っていて戸惑いました、苦笑。
行くときは覚えておいてくださいね~^^
カディスへのアクセス
カディスへのアクセスですが、鉄道駅とバスターミナルは直結していて、そこから旧市街中心地までは歩いても行ける距離です。
なので、列車かバスのどちらでも、出発地からアクセスのいい方を利用すればいいと思います。
と言っても、アンダルシアに来られる場合、ほとんどの方はセビージャ(セビリア)に行かれると思うので、そこから少し足を延ばす…というのが一般的になるかと思います。
私は、マラガ在住時は車で行っていましたが、今回コルドバから初めて列車で行って結構便利だなと思いました。
コルドバからだと、列車によりますが、私が乗った列車は3時間15分ほどでした。
セビージャ(セビリア)からだと、1時間30~45分ぐらいなので、気軽に行けると思います。
カディス大聖堂
スペインの多くの街には「旧市街」と「新市街」があり、
大都市を除いて、観光スポットのほとんどは「旧市街」に集まっています。
カディスも同じ。
旧市街は、スペイン語では「casco históric(カスコ・イストリコ)」「 casco antiguo(カスコ・アンティグオ) 」などと言います。
大聖堂(Catedral de Cádiz)
カディスの旧市街の中でも、観光に欠かせない中心となるモニュメントはカディス大聖堂。
1722年から116年という歳月をかけて完成した大聖堂は
バロック、ロココ、新古典主義という建築様式がミックスされています。
主祭壇と16の礼拝堂があります。
特筆されるのは、1726年に完成した地下聖堂。
カディス出身の、作曲家Manuel de Falla、作家José Maria Pemánもここに眠っています。
時計塔(Torre del Reloj)
そしてチケットには時計塔も含まれていて、一旦外に出て別の入口から塔に上ることができます。
この塔には19世紀半ばに、時計が取り付けられから、こう呼ばれるようになりました。
職人José Miguel de Zugasti氏によって取り付けられた、スペインで最も古い時計のひとつとして知られています。
その後、修復が行われ、2015年より時計塔として見学できるようになりました。
塔の高さは約56メートルですが、上ることができる高さは約40メートルまで。
階段ではなく坂になっていて、大部分はそんなに狭くなくゆったり上れる感じです。
ただ坂なので靴によっては滑ると思いますので、歩きやすい滑りにくいシューズで行くのをおすすめします。
また上に着くと、すごく風が強いので、スカートはおすすめしません。
重いデニムのようなロングスカートなら大丈夫かもしれませんが、かなりの強風なので、パンツルックをおすすめします。
上からは、カディスの街並み、大西洋の絶景が見られます。
青い空と青い海、そして白壁の家に赤い屋根のコントラストが美しく、この景色をみるとカディスにいるんだと実感します。
そして、カディス大聖堂の象徴でもある金色のタイルでできたドームも真横から見ることができます。
時計は「15分毎に鐘がなる」と書いてあり、係員さんもそう説明してくれましたが、私が上ったときはなりませんでした。
故障かな?
理由は謎ですが、景色だけでもじゅうぶん価値があるので、ぜひ塔に上ってみてください!
大聖堂
月~土曜日:10:00~ 19:00
日曜日:
– 大聖堂: 13:30~16:30
– 塔: 12:00~16:30
(クローズ時間の45分前まで入場可)Casa de la Contaduría(ミュージアム)*別の建物・料金に含まれる
火~土曜日:11:00~ 16:00
(クローズ時間の30分前まで入場可)【料金】
一般:6ユーロ
*カディス市民は無料。カディスに住民登録している人はチケット売り場で申し出てください
オープン日・時間や料金は予告なく変更されることもあります
必ず新しい情報をご確認ください
ヨーロッパで最も古い地区を散策
西洋で最も古い都市と言われるカディス旧市街の中の一番古い地区と言えば、Barrio del Pópulo (ポプロ地区)。
旧市街の散策は、まずこの地区の街歩きをおすすめします。
大聖堂や町のメイン広場・Plaza de San Juan de Dios(サン・フアン・デ・ディオス広場)もあるあたりなので、まさに旧市街の中心です。
この地区は、スペインの都市の旧市街によくある話ですが、長い間寂れていて、観光客が行かない地域でしたが、整備されきれいに生まれ変わりました。
今では、観光客にとって、西洋最古の都市の文化を感じることができる旧市街の最も魅力的なエリアのひとつと言われています。
ポプロ地区は、中世の城壁の門があったところに、13世紀に再建された3つの門に囲まれていて、あるいていると大きなアーチを目にすることができます。
こちらは、大聖堂のすぐ隣にある門、Arco de la Rosa(ロサ門)。
かつてはPuerta de Poniente de la Villaと呼ばれる、街の西門でした。
13世紀に再建され、1973年に修復されています。
2つ目は、Arco del Pópulo(ポプロ門)。
サン・フアン・デ・ディオス広場の近くにある門で
かつては、Puerta del Mar de Cádiz(カディスの海の門)として、港へのアクセスの重要な役割を果たしていた、街の正門でした。
もっともその時代には、今より水が近くまであり、港が近かったそうです。
オリジナルは10~11世紀のイスラム時代のものでしたが、13世紀に再建されました。
最後は、Arco de los Blanco(ブランコ門)。
古代ローマ時代の扉の名残で、 街で一番高いところにあったCastillo de la Villa(Villa城)の隣りにあり、かつてはPuerta de Tierraと呼ばれていました。
また、この辺りには、門以外にローマ劇場や宮殿 ( Casa del Almirante)などの歴史ある建物などもあり、趣深い街並みを感じることができます。
カディス大聖堂と散策の様子は動画でもご覧ください♪⇩
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